米アップル、iPhone関連の特許を侵害したとしてHTCを提訴


 米アップルは、iPhoneのユーザーインターフェース関連などで同社が持つ20の特許を侵害したとして、HTCを提訴したと発表した。米国際貿易委員会(ITC)およびデラウェア州連邦地方裁判所に提訴を行っている。

 発表の中で米アップルのCEO、スティーブ・ジョブズ氏は、「我々は、競争相手が我々の特許を盗むことに対し傍観することもできるが、行動を起こすことに決めた。競争自体は健全なことだが、我々から盗まず、独自の技術を開発するべきだ」とコメントしている。

 アップルが侵害されたと主張している特許には、タッチパネルの操作と描画処理に関連するものや、CPUの低消費電力技術などが含まれている。

 米アップルのiPhone 3G、iPhone 3GSはソフトバンクモバイルを通じて日本でも展開されている。一方のHTCはNTTドコモの「HT-03A」をはじめ、各キャリアにスマートフォンを供給しているほか、米グーグルが販売している「Nexus One」もHTCが開発を担当している。

 



(太田 亮三)

2010/3/3 12:32