ウィルコム支援に関する一部報道、各社がコメント


 3日、「ソフトバンクがウィルコムに対して支援する方針を固めた」という一部報道に対して、関係各社は「ノーコメント」「何も決まったものはない」などとコメントしている。

 2月18日に会社更正手続きの申し立てを行ったウィルコムでは、スポンサー候補というアドバンテッジパートナーズのファンドやソフトバンクと協議を進め、企業再生支援機構に支援を要請したことを明らかにしていた。どのような形で支援が行われるが、まだ明らかにされていない段階だが、3日の一部報道に対し、ソフトバンクは「記事についてはノーコメント」として、進捗状況や今後のスケジュールも公開していない。

 アドバンテッジパートナーズでは「当社はファンドに対して情報提供する立場。ファンドが個々の案件について投資等の判断を行う。2月に発表されたように、ウィルコムからは要請があったのは事実だが、今回はいずれかの企業が何らかの発表を行ったのではなく、憶測記事」とコメント。ウィルコムでも「現時点では地裁に対して申し立てを行った段階で、状況としては前回発表時から変わったものはない」としている。

 このほか、企業再生支援機構では「何も決定していない」と説明。支援するかどうか決定する企業再生支援委員会の開催目処も立っていないという。

 



(関口 聖)

2010/3/3 13:12