マイクロソフト、Windows Phone 7向けアプリに関する情報を公開


 マイクロソフトは、Windows Phone(Windows Mobile)の新シリーズとなる「Windows Phone 7 Series」の開発環境などに関する情報を公開した。開発キットは無償で提供される。

 「Windows Phone 7 Series」は、2010年末頃に、海外市場向けに提供される予定の携帯機器向けソフトウェアプラットフォーム。15日(米国時間)に米ラスベガスで開催されているイベント「MIX10」で、「Windows Phone 7 Series」に関する開発者向け情報が公開された。それによれば、マイクロソフトのWebアプリケーション開発フレームワークであるSilverlightのコア機能や、ゲーム開発ツールのXNA Frameworkがサポートされる。また、位置情報、加速度センサー、通知サービス、著作権保護対応の映像再生、マルチタッチ、カメラなどを利用したアプリ開発ができるという。開発者向けには、「Visual Studio 2010 Express for Windows Phone」やエミュレーターなどが無償提供される。

 「Windows Phone 7 Series」で利用できるアプリは、コンテンツ配信サービスの「Windows Phone Marketplace」で提供されることになる。ユーザーは、購入前に試用できるとのことで、決済はクレジットカードや携帯電話会社による課金に対応するほか、アプリに広告を取り入れるモデルも利用できるという。現時点で、ハドソンや、ナムコネットワークアメリカなどがアプリ開発を進めているとのこと。これまでのWindows Mobile向けアプリは、開発者がサーバーを用意して公開することも可能となっているが、Windows Phone 7 Seriesでも「Marketplace」だけではなく、開発者が自由に配布できる仕組みは継続する見込み。

 



(関口 聖)

2010/3/16 13:14