フルキー搭載の最新版Windows phone「IS02」


 KDDI、沖縄セルラーは、Android OS 1.6を搭載したシャープ製のスマートブック「IS01」と、Windows Mobile 6.5.3搭載の東芝製スマートフォン「IS02」を6月上旬以降に発売すると発表した。

 「IS02」は、スライド式のフルキーボードを搭載した東芝製のWindows phone。東芝がグローバルで発表した「K01」の国内版となる。

 一見するとフルタッチタイプの端末だが、端末をスライドさせるとフルキーボードが現われる構造。端末プラットフォームにWindows Mobile 6.5.3を採用し、静電式のタッチパネルに対応したほか、Internet Explorer Mobile 6のパフォーマンス向上などが図られている。

 また、ユーザーインターフェイスには、東芝が開発した「NX!UI」が導入されている。待受画面は左右に3枚、検索窓なども置かれており、ユーザーがよく使う機能がタッチしやすいよう配置されており、レイアウトも変更できる。

 右下のソフトウェアキーは「お気に入りアイテム」のアイコンが設定可能で、よく利用するWebサイトへのショートカットや機能アイコンなどが設定可能。アドレス帳に画像を登録しておくと、コンタクトリストを画像アイコンだけ表示可能で、顔写真を登録しておけば、連絡したい相手の顔をタッチして連絡できる。また、画面左下のソフトウェアキーをタッチすると現在使用しているアプリが一覧表示され、一覧からアプリを終了できる。

 ディスプレイは約4.1インチ、480×800ドットのタッチパネル式有機ELを搭載する。軽いタッチで操作が可能。Windows Mobile 6.5.3において静電容量式をサポートしたため、タッチパネルは軽いタッチで操作できる静電容量式を採用している。

 CPUは1GHzのSnapdragonを採用し、内蔵メモリはRAM384MB、ROM512MBを搭載する。Windows Mobile端末だが、静電容量方式と東芝のUIによって従来の端末よりもきびきびと動作する印象だ。

 カメラはオートフォーカス付きの322万画素 CMOSとなる。最大16GBのmicroSDHCカードに対応する。名刺リーダー機能が用意されており、発表会で試用した限りにおいては認識率が高かった。また、撮影した画像は、自動的に写真のタイプを判断してタグが付加され、顔認識機能によって顔が写った画像だけ探すといったことが可能。さらに、デートや仕事など、ユーザーが自分でアイコンタグを付加することもできる。



 通信方式はCDMA 1x EV-DO Rev.A(CDMA 1X WIN)で、グローバルパスポートCDMAに対応する。IEEE802.11b/gの無線LAN機能やBluetooth 2.0+EDRが利用できる。縦横センサーと電子コンパスを搭載しており、地図アプリの表示で自分の向いている方向がヘディングアップ表示される。

 また、「IS02」のau独自カスタマイズ機能として、PCデータ通信機能が用意されている。EZwebには対応しないがCメールのサポートが検討されている。Cメールについては検討中とのことだが、発表会の端末はCメールのアイコンも用意されており、カタログにもCメール対応であることが表記されていた。

 大きさは約66×123×12.9mmで、重さは約158g。ボディカラーはブラック×ホワイト。連続通話時間は約220分で、連続待受時間は約280時間。

 ISシリーズは、3月31日よりKDDIデザイニングスタジオにおいて展示が開始される。タッチ&トライは「IS01」が4月初旬以降、「IS02」が4月下旬以降に順次開始される予定。


幅66mmとなるため、片手親指での操作は手の大きなユーザーに限られるかもしれないが、フルキーを搭載したスライド式端末としては驚くほど薄い印象
待受画面左側のソフトウェアキーで起動中のアプリケーションが表示されるメール機能にはCメールの項目があった
待受画面を左右になぞることで、複数の待受画面が利用できる
発着信履歴
お気に入り電話帳画面。写真を登録しておくと、ワンタッチでメール/Cメール、通話で連絡がとれる名刺リーダー
間違うことなく名刺を読み取った撮影した画像にアイコンタグが付加できる素のWindows Mobile 6.5も表示可能

 



(津田 啓夢)

2010/3/30 11:00