KDDI、EZナビウォークなどにナビ連動の成果課金広告サービス


 KDDI、沖縄セルラーは、ナビタイムジャパンと提携し、ナビゲーションサービス「EZナビウォーク」「EZ助手席ナビ」「NAVITIME」において、小規模店舗などを対象とした成果課金型広告サービス「ナビゲーションアドone」を4月1日から提供する。

 「ナビゲーションアドone」は、該当のナビゲーションサービスに1店舗単位でスポット情報やクーポン情報が掲載できる小規模店舗向けの広告商品。広告掲載されるサービスは、携帯向けの「EZナビウォーク」「EZ助手席ナビ」「NAVITIME」のほか、パソコン版の「EZナビウォーク・EZ助手席ナビ」や「PCーNAVITIME」。

 広告を出したスポット情報がルート検索されると、広告主に広告料として100円かかる。その代わり、ルート検索したユーザーは、スポットまでのルート案内が無料で利用できるようになる。通常は通常有料会員のみ利用可能。KDDIでは、店舗への集客が期待できるほか、広告を出している店舗がナビゲーションサービス内で検索される際も、通常のスポットよりも上位に表示され、顧客への露出を高められるとしている。

 ターゲットとしているのは、数店舗展開している個人事業主など。申込は「ナビゲーションアドone」のWebサイトから行い、審査後に掲載内容の登録などを管理画面で行う。サービス毎の予算なども管理画面で設定できる。

 導入費用は、管理画面の利用料として月額1000円~で登録するスポット数によって2~5スポットが月額5000円、5~10スポットが月額9500円、11~15スポットが月額1万3500円と変動する。

 広告予算は最大1000円から設定可能で、例えば、EZナビウォークに3000円、EZ助手席ナビに2000円、PC-NAVITIMEに1000円といったように個別に設定できる。エンドユーザーが該当の店舗をルート検索すると、この予算に対して1回100円が課金され、予算が0円になったところで広告掲載が終了する。

 なお、試用キャンペーンとして、4月1日~5月31日にかけて、広告主は「ナビゲーションアドone」が無料で利用できる。キャンペーン期間終了後も、複数月に渡る申し込みを行うと初月の広告掲載費用が無料となる。

 「ナビゲーションアドone」の導入によって、「EZナビウォーク」「EZ助手席ナビ」などのナビゲーション画面の検索結果には、「ナビゲーションアドone」の広告が含まれることになる。エンドユーザー側が広告かどうか判断しにくいが、詳細情報が確認できたり、ルート案内が無料でできたりといったことで判別できる。

 KDDIでは、今回のナビゲーション連動型の成果課金広告の市場規模や想定広告主数などは公表していない。なお、広告の出稿は営利・非営利を問わず可能だが、「広告倫理綱領及び広告掲載基準」に照らし合わせた審査を通過した上で掲載される。

 

(津田 啓夢)

2010/4/1 16:35