iモードメールを自動保存、「ドコモwebメール」がスタート


 14日、NTTドコモのWebメールサービス「ドコモwebメール」の提供が開始された。NTTレゾナントの「gooメール」をベースにしながら、iモードメールを自動保存できるなど、ドコモならではの使い勝手を加えたサービスとなる。

 「ドコモwebメール」は、最大容量2GBのWebメールサービス。ドコモユーザーであれば携帯電話(ブラウザ/iアプリ)やパソコンから「 ○○○@dwmail.jp 」というメールアドレスで利用できる。会員登録後、携帯電話から「iモードメール自動保存」をONにすると、手持ちの携帯電話でやり取りしたiモードメールが「ドコモwebメール」上で自動的に保存される。デコメール(デコメ絵文字/テンプレート)や絵文字はそのまま表示でき、デコメアニメ(Flashファイル)は添付ファイルの1つとして、ダウンロードして確認する。「ドコモwebメール」の「やり取り履歴」という機能では、よくやり取りする相手とのメールをまとめて並べてくれる。パソコンブラウザ版とiアプリ版で利用できる機能はほぼ同等だが、設定は主にパソコン側で行う形となる。

iアプリ版ログイン画面iアプリ版メール一覧
パソコン版「ドコモwebメール」

 外部アドレス(他社提供のメールサービス)を利用できるのも特徴の1つ。POP対応のメールサービスであれば利用できるとのことで、いわば「ドコモwebメール」をメールクライアントとして活用することになる。パソコン版の設定メニューに用意された「外部アドレスの受信(簡単設定)」へアクセスすると、GmailやYahoo!メールなどは、アカウントとパスワードを入力するだけで利用できるようになる。

 さっそく、普段使っているGmailアカウントを登録したところ、Gmail宛に届いたメールを「ドコモwebメール」でも参照できたほか、「ドコモwebメール」上でGmail宛メールを削除すると、Gmail本体のメールも削除できた。ただし、Gmail側でメールを削除しても、「ドコモwebメール」には反映されない。また長年使ったGmailアドレスを登録すると、過去のメールを受信してしまうことがある。設定前にGmail側の「メール転送とPOP/IMAP」設定内にある「POPダウンロード」のステータスを「今後受信するメールでPOPを有効にする」としておけば良いだろう。なお、外部アドレスの受信だけではなく、外部アドレスでの送信もできる。ただしiモードメールアドレスは設定できない。パソコンから利用できるiモードメール送信サービスは「iモード.net」になり、それぞれ役割が異なる格好だ。

 携帯電話からPCメールが利用しやすくなるという点が大きな特徴になる「ドコモwebメール」は、スタート時は一般的な携帯電話での利用が想定されており、たとえば最近話題の「Xperia」のブラウザからは利用できない。今後登場するであろうスマートフォンを含め、ドコモでは「スマートフォンへの対応は今後の検討課題」としている。

 スタート時のパソコン版は、Internet Explorer 8やFireFox 3.6での利用が推奨されている。全体的に縦長の画面レイアウトで、メール一覧表示と本文表示が占める割合が手狭に感じられるが、今後さらに一覧性が向上すると嬉しいところだ。また最大容量が2GBに達すると、メールを受信できなくなる。無尽蔵にメールを保存するのではなく、どちらかといえば重要なメールのみバックアップするといった使い方がいいだろう。

外部アドレスの設定。GmailやYahoo!ケータイ、Hotmailの設定は手軽「外部アドレスの送信」でiモードメールアドレスは利用できない
新着を知らせる機能もやり取りをまとめて表示

 



(関口 聖)

2010/4/14 15:44