BitDefender、iPhoneロック解除を装うマルウェアを報告


 ルーマニアのセキュリティ企業BitDefenderは、iPhoneのロック解除を装ってWindowsパソコンに感染するマルウェアを検出したことを明らかにした。

 マルウェアとは、悪意のあるソフトウェアやコードの総称で、ウイルス、ワーム、トロイの木馬などがマルウェアに該当する。今回検出されたのは、「Trojan.BAT.AACL」というトロイの木馬で、インターネット接続設定の優先DNSサーバーのアドレスを変更する。マルウェアの作成者は、感染したユーザーがアクセスしたインターネットサイトを傍受し、マルウェアが含まれるサイトにリダイレクトさせる。

 BitDefenderによると、感染経路は「iPhoneをロック解除する新しいアプリケーションが入手できる」というメールだという。メールに記載されたWebサイトにアクセスし、iPhoneを接続したパソコンでiTunesと同期をとると、パソコンを汚染するトロイの木馬が実行される。

 「Trojan.BAT.AACL」は、iPhoneのロックを解除する、いわゆるジェイルブレイクアプリ内にWindowsのパッチファイルとして混入しているという。

 

(津田 啓夢)

2010/4/16 14:53