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ソフトバンク、フェムトセル・Wi-Fiルーター無料提供の受付開始


 ソフトバンクモバイルは、3月28日のユーザーイベントで発表した「ソフトバンク電波改善宣言」の一環として実施する、自宅・店舗向け小型基地局(フェムトセル)「ホームアンテナFT」と、店舗・企業用Wi-Fi(無線LAN)ルーターの無料提供について、5月10日より受付を開始する。

フェムトセル「ホームアンテナFT」

 個人宅や店舗、オフィスの電波状況を改善する施策として実施されるのが「ホームアンテナFT」と呼ばれる小型基地局の提供となる。携帯電話業界では、きわめて狭い範囲をカバーする基地局のことを、「1000兆の1」という意味の接頭語“フェムト(Femto)”を付けて“フェムトセル”と呼ぶ。通常の基地局は、数百m〜数kmをカバーするが、ホームアンテナFTは個人宅など限られたエリアをカバーする基地局となる。

 個人ユーザーで利用できるのは、ソフトバンクの3G端末を利用しているユーザーで、設定できるのは自宅(携帯電話の契約住所や請求書の送付先住所)のみ。番号1つにつき1台、あるいは住所1つにつき1台設置できる。店舗やオフィスに設置する場合、3G回線の契約は必要なく、設置台数の制限もない。

 基地局を接続するブロードバンド回線は、Yahoo!BBやNTT東西のフレッツ光ネクストなど。これらのブロードバンド回線を利用していないユーザーに対しては、無料でフェムトセル専用ADSL回線が敷設される。フェムトセルはレンタル提供され、紛失したり破損したりして返却できない場合は、違約金として2万6000円かかる。また専用ADSL回線の機器も紛失・破損で返却できなければ、違約金1万6000円がかかる。

貸し出されるフェムトセル

 申し込みが行われると、ソフトバンク側でフェムトセルの免許申請が行われ、その後機器が発送される。フェムトセルやADSLモデムの設置はユーザー自身の手で行う。申請から設置まで、ソフトバンク側からスタッフが派遣されることはない。フェムトセルを一度設置すると、その住所からは移動できない。申請から利用できるようになるまで、約2カ月かかるとのこと。

 C01HW、C01LC、C02LC、VC701SI、702MO、702sMOといった端末はフェムトセルの非対応機種となる。また、ダブルナンバー、ホワイト法人24+、ソフトバンクモバイルオフィス、プリペイドサービス、ハンドオーバー機能、VPN機能は利用できない。留守番電話サービスや転送電話、ホワイトオフィス、待ちうたは一部機能が制限される。

 フェムトセルはHSDPA(下り最大14.4Mbps)、HSUPA(上り最大5.7Mbps)対応で、最大4台まで同時通話でき、IPSec接続でソフトバンクモバイル網へ接続する。ソフトバンクモバイルによれば、フェムトセルは同社展開の基地局としてはカウントされないという。

 類似のサービスはNTTドコモが有料で提供しているが、ソフトバンクモバイルでは無料で提供する。またauもフェムトセルサービスを今夏より提供する方針を明らかにしている。

店舗や企業にWi-Fiルーター

 Wi-Fiルーターの提供は「ソフトバンクWi-Fiスポット(回線付)」と呼ばれるサービスとなる。Wi-Fiルーターと専用ADSLをセットにして無料提供する。店舗やオフィス内に設置することで、iPhoneやケータイWi-Fi対応機種でデータ通信する際のアクセスポイントして利用できる。

 本サービスで設置するソフトバンクWi-Fiスポットは、ケータイWi-Fi対応機種やiPhone、スマートフォンのユーザーや、公衆無線LANサービス「FON」のユーザーがアクセスできる。Wi-Fiルーターや専用ADSLモデムを紛失・破損などで返却できない場合、違約金として、Wi-Fiルーターが1万円、専用ADSLが1万6000円かかる。申請から利用できるようになるまで2〜3週間かかるとのこと。各種機器はユーザーの手で設置する。

 既にWi-Fiルーターを接続できるブロードバンド回線が敷設されている店舗/オフィス向けに「FON」のルーターも提供できるよう、5月10日より受付を開始する。

 



(関口 聖)

2010/4/22 18:27