KCCS、UQのWiMAX網利用のMVNO支援サービス提供へ


 京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は、UQコミュニケーションズと接続協議を完了し、契約を締結した。KCCSでは、モバイルWiMAXのネットワークを利用したMVNO(仮想移動体通信事業者)支援サービスを提供する。

 今回、両社が締結した契約では、UQが用意したMVNO向け標準プランのうち、もっともMVNO側の自由度が高くなる「提供パターン5」(レイヤー2接続に相当)で接続することになっている。KCCSでは、MVNOがさまざまな分野で活用されるべく、自由度の高い柔軟なサービス機能を実現するため「提供パターン5」を採用することにした。これにより、6月末より、WiMAX利用のサービスを提供する予定という。

 KCCSが提供するサービスは、一般消費者などエンドユーザー向けのものではなく、MVNOとしてサービス提供する事業者を支援するためのもの。MVNO事業者は、最短1カ月で、数十万円から事業を開始できるという。KCCSでは「新たにWiMAXでの固定IPアドレスや閉域接続などを用いた付加価値の高いサービスを提供できる」としている。今後は、3GやLTEなど、他の通信方式も利用できるよう取り組んでいく。

 


(関口 聖)

2010/5/11 13:05