4月の携帯・PHS契約数、ソフトバンクが純増首位に


 電機通信事業者協会(TCA)は、2010年4月末時点の携帯電話・PHS契約数を発表した。

 2010年4月の携帯電話契約数は各事業者ともに純増を記録し、ソフトバンクが21万6000件、NTTドコモが発表ドコモが15万4500件、KDDI(au)が10万3100件、イー・モバイルが5万8200件となった。

 2010年3月に2Gサービスの停波を迎え、3月実績において純減を記録したソフトバンクだったが、4月は純増トップを記録した。ソフトバンクの広報部によれば、好調の要因について、前年同月よりもiPhoneの契約数が伸び、月末に発売したHTC Desireが好調に推移しているためとコメントしている。

 なお、MNPの利用件数(転出/転入の差し引き)は、ソフトバンクが3万6000件の転入超(プラス)を記録する中、ドコモが2万3200件、auが1万1700件、イー・モバイルが600件の転出超(マイナス)となっている。

 第3世代携帯電話(3G)の契約数は、ドコモが47万600件、ソフトバンクが21万6000件、auが12万3100件、イー・モバイルが5万8200件の純増。携帯電話のインターネット接続サービスについては、Yahoo!ケータイが13万5100件、EZwebが6万6000件、iモードが3万3000件の純増、イー・モバイルのEMnetは2400件の純減を記録した。

 プリペイド契約については、ソフトバンクが2万2000件の純増を記録する一方で、auが4300件、イー・モバイルが1400件、ドコモが200件といずれも純減した。

 通信モジュールの契約数は、ソフトバンクが5万400件、ドコモが1万9300件、auの通信モジュール系サービス用回線数が1万3700件といずれも純増を記録した。なお、通信モジュールの契約数については通信対応デジタルフォトフレームの契約数なども含まれている。

 BWAの契約数としては、UQコミュニケーションズが2万3400件の純増を記録した。UQは2009年3月の実績までは四半期毎に契約数を開示していたが、2010年4月より他社と同様に毎月契約数が開始される。

 このほかウィルコムのPHS契約数は7万4900件の純減となった。ウィルコムがドコモの3G網を使ってサービス提供している「WILLCOM CORE 3G」については4200件の純増を記録。TCAの集計上、この契約数はドコモの契約数として計上される。ウィルコムの総契約数は403万7600件となり、このペースで純減すると5月末には400万契約を割ることになる。

【携帯電話:各グループごとの加入者数および総計】
事業者純増数累計
NTTドコモ154,50056,236,700
KDDI103,10031,975,500
ソフトバンク216,00022,092,600
イー・モバイル58,2002,410,000
総計531,900112,714,800

【第3世代携帯電話:各グループごとの加入者数および総計】
事業者純増数累計
NTTドコモ470,60053,674,000
au113,10031,738,200
ソフトバンク216,00022,092,600
イー・モバイル58,2002,410,000
総計857,900109,914,800

【携帯電話:インターネット接続サービス契約数】
事業者純増数累計
iモード33,60049,025,300
EZweb66,60027,040,800
Yahoo!ケータイ135,10017,353,000
EMnet-2,40051,300
総計232,90093,470,400

【PHS:各グループごとの加入者数および総計】
事業者純増数累計
ウィルコム-74,9004,037,600
総計-74,9004,037,600

【BWA:加入者数】
事業者純増数累計
UQコミュニケーションズ23,400173,700

 



(津田 啓夢)

2010/5/12 16:25