7色展開でスリムな防水スライド「SA002」


SA002 ピスタチオグリーン

 「SA002」は、スリムなスライド型のボディを採用し、7色のカラーバリエーションで展開される京セラ製のCDMA 1X WIN端末。IPX5/7相当の防水性能を備える。6月上旬頃に発売予定で、価格は3万円台後半。

メインターゲットは女性、かわいらしさを打ち出したスライド端末

 KDDIは、1月に7色のカラーバリエーションによる「SH005」を発表した。担当者によれば、SH005が非常に好評だったため、今回のSA002でもバリエーション展開することになったという。端末は幅49mmとコンパクトなスライド式となり、カラーは虹の7色をベースに、そこからちょっと外しつつ気が利いていて、かつauらしいカラーを選んだという。メインターゲットは18~30歳の社会人の女性。

 薄さ14.8mmのスリムなスライド型で防水性能を実現しており、KDDIでは、ソニー・エリクソンの「S003」とともに「世界初の防水スライドケータイ」とアナウンスしている。ラウンド形状を採用し、女性を意識したサイズにまとめられている。ディスプレイには強化ガラスを採用し、表面は汚れを拭き取りやすいクリーンクリアコートが施される。前モデルとなる「SA001」の特徴を継承しており、方向キーは操作感を改善した「ジョグキー」を装備。テンキーは押しやすい形状に変更されている。

リラックマ、カメラ機能

 端末の待受Flashには、女性層を中心に人気のキャラクター「リラックマ」の画像がプリセットされる。リラックマのデコメテンプレートなども利用でき、リラックマなどの絵文字/デコレーション絵文字が3000種類以上プリセットされる。スライドさせるたびに待受画面が切り替わる「オープンシャッフル」や、「オープン通話/クローズ終話」、「メール返信」などスライド操作と連携する機能も搭載する。

 カメラは808万画素のCMOSカメラで、オートフォーカス、手ぶれ補正がサポートされる。「顔検出オートフォーカス」や笑顔検出の「オートスマイルショット」、逆光補正機能なども用意される。フォーカス時のマークには、ハートやリラックマなどが設定できる。

 撮影した画像を楽しむ機能として「フォトブック」機能が搭載される。モルフォの画像技術を採用し、13種類の演出から画像の表示方法が選択できる。さらに、オプション販売される卓上ホルダに設置すると、スライドショーで画像を確認したり、時計や天気情報、カレンダー表示など小さなフォトフレームとして活用できる。

 主な対応サービスは、LISMO Music Video Book、EZナビウォーク、ワンセグ、EZニュースEX、赤外線通信、au Smart Sports、EZ助手席ナビ、おサイフケータイ、デコレーションアニメ、グローバルパスポートCDMA、Bluetooth。

 メインディスプレイは約3インチ、フルワイドVGAのTFT液晶。サブディスプレイは非搭載。外部メモリーは最大16GBの microSDHCカード。文字入力システムはATOKとなる。

 連続待受時間は約290時間、連続通話時間は約260分。大きさは約112×49×14.8(最厚部16.9)mm、重さは約131g。ボディカラーはピスタチオグリーン、カスタードイエロー、ペッパーブラック、ムースピンク、チェリーレッド、ミルクホワイト、ディープウォーターブルー。

最後のSA?

 SA002には「by SANYO」と銘打たれているが、メーカーは三洋の携帯事業を買い取った京セラ製となっている。「SANYO」のブランドはコンパクトなスライド端末ということで、これまでも、そしてSA002でもブランドロゴが用いられてきた。しかし担当者によると、今回のSA002をもって「SA」ブランド、そして「SANYO」ブランドはauから姿を消す予定だという。今後は京セラブランドで端末投入されると見られる。

カスタードイエローペッパーブラック
ムースピンクチェリーレッド
ミルクホワイトディープウォーターブルー


 



(津田 啓夢/太田 亮三)

2010/5/17 10:44