小型化された「BlackBerry Bold 9700」


BlackBerry Bold 9700(Black)

 「BlackBerry Bold 9700」は、ビジネスユーザーをメインターゲットとしたBlackBerryスマートフォンの最新版。カナダの通信機器メーカーであるReserch In Motionの製品となる。7月~8月発売予定。

 従来の「BlackBerry Bold」よりもコンパクト・軽量化を実現し、BlackBerry OS 5.0を搭載(BlackBerry BoldはVer.4.6)する。一方でディスプレイは縦に40ドット広くなり、480×320が480×360になった。会場の説明員によると、「ちょうど画面下に配置されているアイコン分だけスペースが広がった」そうだ。また、メニューなど、一部のフォントがゴシックになったのも特徴。操作キーとして用意されていたトラックボールは、カーソルの移動/選択しやすいよう「トラックパッド」に変更された。従来通りQWERTY配列のキーボードが搭載される。トラックボールより稼動部分が減ることで、故障などの心配も少なくなるという。背面にはレザータッチの素材が使用されている。

 日本ではビジネス使用がメインの端末だが、「欧米では一般ユーザーにも広がっており、BlackBerryを持つことがオシャレになっている」(説明員)こともあり、ソーシャルサービスに対応したアプリを用意。ダウンロードフォルダにアイコンを並べ、ワンクリックでダウンロードできる仕掛けを予定している。Twitter、Facebook、MySpaceといった欧米で人気のサービスに向けたアプリを用意するほか、日本独自の展開として、mixiにも対応していく。また、microSDカード経由で一般的なFOMA端末の電話帳を移行するための「電話帳コピーツール」の提供も、検討している。このほか、チャットや音声の送受信、写真の共有が可能な「BlackBerry Messenger」を搭載する。

 サードパーティ製のアプリは、現状、ドコモのスマートフォンサイトからダウンロードできるが、BlackBerryシリーズ専用のマーケットプレイスである「AppWorld」の日本語版を用意する方向でも調整を進めているという。9月開始の「SPモード」にも対応予定。従来のBlackBerryシリーズ同様、個人でメールやネットを利用するには、月額1575円の「ブラックベリーインターネットサービス」を契約する必要がある。法人向けには「ブラックベリーエンタープライズソリューション」を用意している。

 ディスプレイは2.4インチ、480×360ドットサイズのHVGA+サイズ。オートフォーカス対応の3.2メガカメラを搭載する。W-CDMA/GSM方式のほか、下り最大3.6MbpsのFOMAハイスピードに対応する。無線LANやGPS、Bluetooth(version2.1+EDR1)が利用可能。最大32GBのmicroSDHCカードが利用できる。スマートフォンシリーズのため、新サービスの「ibodymo」や、オートGPS、iコンシェルなど、ドコモのサービスの多くには対応していない。

 大きさは109×60×14.1mmで、重さは122g。ボディカラーはBlack。3Gの連続待受時間は400時間、連続通話時間は190分となる。


 



(津田 啓夢/石野 純也)

2010/5/18 14:21