防水防塵のかんたん携帯「843SH」

843SH

　折りたたみ型3G端末のシャープ製「843SH」は、シニア層をターゲットにした“かんたん携帯”に位置付けられる2010年夏モデル。防水（IPX5/IPX7）・防塵（IP5X）仕様を備える。

　ソフトバンクモバイルのラインナップでは、40～50代がメインターゲットとなる“大人向け”の「GENTシリーズ」のほか、使い勝手に配慮したシニア層向けの「かんたん携帯」シリーズが存在する。「843SH」は、シャープ初の「かんたん携帯」で、シニア向け機能として歩数計や地図案内、辞書機能などを搭載する。

　3インチのワイドQVGAディスプレイは、パネル全体を振動させて通話時のスピーカーとして利用できる「パネルレシーバー」という機能を備える。ディスプレイ上には通話時に耳を当てる場所をわかりやすく示すための表示がある。画面表示では、大きなフォントサイズを採用し、見やすさを追求する。テンキーの上には、数字の「1」「2」「3」というキーが配され、よく連絡する相手を登録し、すぐ連絡できる「楽ともボタン」として利用できる。また「1」が青、「2」は赤、「3」は緑に色づけされており、視認性の向上が図られている。

　さらに方向決定キーは、待受時、よく利用する機能のショートカットキーとなっている。上キーは「便利」、右キーは「メール」、下キーは「写真」、左キーは「電話」で、ユーザーが「すぐに使いたい」と思う機能をプリセットした。また、左ソフトキーは「辞書」機能のショートカットキーで、ネット辞書や端末内の辞書（国語辞典や家庭用医学辞典など）で調べられる。

　通話関連機能として、相手の声が早いとき、通話中のボタンをワンタッチすると相手の声をゆっくり再生する「スロートーク」を搭載する。このほか、サイドキーの長押しでブザーを鳴らすことができ、同時にメールを自動発信して、家族などへ危難に遭ったことを通知できる。1日1回、携帯電話を開閉したタイミングで、指定した相手へメールを送信する機能が用意されている。

　サブディスプレイは約1.28インチ、128×128ドット、白1色のメモリ液晶。今回の夏モデルでは、944SHが大型のメモリ液晶を、ソーラー充電の「842SH」が小型で横長のメモリ液晶を搭載するが、いずれもベースとなる技術は同じながら異なるデバイス。ハイスペックな「944SH」ではデザイン性を重視し、金属調に見えるメモリ液晶で、“かんたん携帯”である「843SH」では白以外の部分が黒く見えるようにしてコントラスト比を高め、はっきりと見えるようにしているという。

　大きさは、重さ、連続通話時間、連続待受時間はいずれも測定中。オートフォーカス対応の320万画素カメラやmicroSDHCカード（最大16GB）スロットを装備する。S!GPSナビが利用できる。Wi-Fiやモバイルウィジェット、ワンセグ、おサイフケータイ、タッチパネルは利用できない。3Gハイスピード（HSDPA/HSUPA）や国際ローミングは利用できる。ボディカラーはエターナルゴールド、シルバー、ボルドーの3色。

エターナルゴールド	シルバー
ボルドー