通話や通信でマイルが貯まる「JALマイルフォン」


JMP-SH005

 JALグループの日本航空インターナショナルと、インフォニックス、KDDIの3社は、携帯電話サービス「JALマイルフォン」を開始する。5月18日よりWebサイトで販売し、6月1日よりサービスを開始する。申込にはJALマイレージバンクに入会している必要がある。

 最大の特徴は、携帯電話の利用料金に応じてJALマイルが直接貯まること。利用料金(税抜き)3000円未満の場合は100円ごとに1マイル、3000~7999円の場合は100円ごとに3マイル、8000円以上の場合は100円ごとに5マイルが付与される。加えて、クレジットカードの「JALカード」で支払う場合には、100円ごとに最大2マイルが追加で付与される。ただし、端末購入代金やEZ WINコース月額使用料、バリューサポート月額使用料、事務手数料、国際通話料などはマイルの対象とはならない。

 JALマイルフォン専用のポータルサイトとエンタメサイトも用意される。オリジナルのアプリとして、専用の待受アプリ「JAL MILE PHONEデスクトップアプリ」や、そこからワンクリックでアクセスでき空席照会や予約などに対応した「JAL MILE PHONEポータルアプリ」が無償でダウンロードできる。エンタメサイトでは、飛行機エンジン音などの着ボイス、景色や飛行機などの待受画像、飛行機映像やCMなどの動画、デコメの絵文字やテンプレートといったオリジナルコンテンツも提供される。


待受アプリの「JAL MILE PHONEデスクトップアプリ」(開発中の画面)チケット予約などができる「JAL MILE PHONEポータルアプリ」(開発中の画面)

 機種は、KDDIの端末をベースにした5機種がラインナップされる。シャープ製の「JMP-SH002」(スカイブルー、プリズムホワイト、スパークリングレッド)、「JMP-SH003」(シルキーホワイト、マットブラック、フロスティピンク)、「JMP-SH004」(ジャスミンホワイト、ミントブルー、ラベンダーピンク)、「JMP-SH005」(モーニングホワイト、サクラピンク、ベリーレッド、ハニーイエロー、フィールドグリーン、チョコミントブルー、ナイトブラック)、東芝製の「JMP-T003」(シトラスグリーン、ルミナスレッド、グラファイトブラック)の5機種19カラーで、以後、機種は順次追加予定となっている。全機種とも、背面にJALマイルフォンのロゴがさりげなく入れられている。

背面にJALモバイルフォンのロゴが入る

 同端末は、KDDIのネットワークを利用し、インフォニックスのMVNOプラットフォーム「SELECT MOBILE」によって提供される。料金プランは、auのシンプルプラン相当。KDDIとは別キャリアから提供される形になるため、auから移行する場合はMNP扱いとなる。サポートはJALマイルフォンのサポートセンター経由でauショップ等を案内する形となる。ただし、auや同じ「SELECT MOBILE」のTigersケータイやGIANTSケータイとの間で、家族割が使える。

左から、KDDI株式会社 新居眞吾氏、株式会社日本航空 藤田直志氏、株式会社インフォニクス 淺野浩志氏

 発表会で株式会社日本航空(JAL)執行役員の藤田直志氏は、現在会社更生手続き中であることに触れつつ「利用者に安全で快適なサービスを提供するのが再生への道」と語った。それを受けてKDDI株式会社 グループ戦略統括本部 新規ビジネス推進本部 事業開発部長の新居眞吾氏は「安心安全をKDDIがサポートする」と述べた。

 株式会社インフォニクス代表取締役社長の淺野浩志氏は、先に発表したTigersケータイやGIANTSケータイとともに「新しい形を提供していきたい」と抱負を語った。

端末ラインナップ販売時に端末が入っている化粧箱


(高橋 正和)

2010/5/18 11:30