日経BPコンサル、データ通信端末の満足度調査1位はNTTドコモ


 日経BPコンサルティングは、「第2回モバイルデータ通信端末満足度調査」を実施した。データ通信端末の総合満足度1位はNTTドコモとなった。

 調査は2010年3月にWebアンケートによって行われた。データ通信端末を所有する1600人を抽出しており、その内訳は、NTTドコモ/KDDI(au)/ソフトバンク/イー・モバイル/ウィルコムが各300人、UQコミュニケーションズは100人となる。今回の調査からUQコミュニケーションズが追加されている。

 調査の結果、総合満足度調査において、0.6ポイントを獲得したNTTドコモがトップを獲得し、以下イー・モバイル(0.57ポイント)、UQ(0.55ポイント)、KDDI(0.53ポイント)、ウィルコム(0.45ポイント)、ソフトバンク(0.43ポイント)の順番となった。

 総合1位のNTTドコモは、総合満足度のほか、「通信エリアの広さ(屋外)」「通信エリアの広さ(屋内)」、「通信品質(通信中の切断)」、「販売点・ショップ店員の対応」、「アフターサービス・サポート」でそれぞれトップを獲得した。ドコモは総合満足度を含めた15項目中6項目で首位を獲得しており、2年連続の総合1位となっている。

 総合2位のイー・モバイルは、「通信品質(接続までの時間)」、「端末性能/機能/使いやすさ」、「端末デザイン/サイズ」(ソフトバンクと同ポイント首位)、「利用できるアプリケーション」でトップだった。特に「端末性能/機能/使いやすさ」は他社が0.5~0.6ポイント台の中にあって、0.99ポイントと高い満足度となった。反面、「データ通信速度」と「月額利用料金」については満足度が低く、日経BPコンサルティングでは、契約者数増加によるトラフィック集中エリアの速度低下が不満の要因としている。

 総合3位のUQは、「データ通信速度」「料金プラン/割引サービス」(ウィルコムと同ポイント首位)、「データ通信定額制」の項目で満足度首位となった。特にデータ通信速度の満足度は2位のドコモ(0.24ポイント)を大きく引き離し、0.84ポイントと突出している。一方で、通信エリアの項目は屋内、屋外ともに満足度は最下位となっている。

 総合4位のKDDIは満足度1位の項目はなく、全体的に平均レベル前後となったが、エリア満足度はNTTドコモに次いで高いものとなった。総合5位のウィルコムは「端末の価格」、「月額利用料金」、「料金プラン/割引サービス」(UQと同ポイント首位)でそれぞれ満足度1位となるも、データ通信速度の満足度は他社と大きく水をあけられ最下位、通信品質も最下位となった。

 総合6位のソフトバンクは、「端末デザイン/サイズ」の項目でイー・モバイルと同ポイント1位となったが、各項目の平均レベルよりも低い結果となった。特に通信エリアの満足度の低さが目立っており、日経BPコンサルティングでは、ソフトバンクにおいてはエリア対策が最重要課題としている。


 

(津田 啓夢)

2010/5/25 20:08