スマートフォンやパソコンで利用できる「auかんたん決済」


 KDDIと沖縄セルラーは、auユーザー向けの決済サービス「auかんたん決済」を6月1日より提供する。auのスマートフォンなどでアプリ利用料などを通話料と合算して支払えるようになる。

 「auかんたん決済」は、「au one-ID」を登録し、携帯/パソコンの連動設定を行っているのauユーザーが利用できる決済サービス。パソコンやauのAndroid搭載スマートフォンなど、インターネット環境において、コンテンツやサービス利用料をauの通話料と合算して支払えるようになる。スマートフォンではなく、通常の携帯電話を利用するauユーザーも「au one-ID」を登録すればパソコン向けコンテンツの利用料をauの通話料と合算できる。対応サービスの料金支払い時に「au one-ID」でログインし、「auかんたん決済」を選択後、決済用のセキュリティパスワードを入力すれば利用できる。ログインパスワードは6桁以上の英数字、セキュリティパスワードは4桁~32桁の英数字で、初期設定ではセキュリティパスワードは4桁となっているが、ユーザーが変更すればログインパスワードと同じ文字列をセキュリティパスワードにすることもできる。

 なお、「au one-ID」は、ポータルサイト「au one」で提供されているIDで、認証プロトコルとしてOpenIDを採用する。なお、近日発売予定のWindows Mobile搭載端末「IS02」ではシステムの都合上、「ケータイPC連動設定」が利用できないため、「auかんたん決済」も利用できないとのことだが、利用できるよう検討中という。

 月間利用限度額は年齢や契約期間によって異なる。20歳未満/20歳以上ともに、auを契約して3カ月以下であれば5000円、4カ月以上であれば1万円となる。20歳以上であれば、契約期間が37カ月以上で限度額が3万円となる。また法人は、契約当日が上限5000円で、翌日以降は3万円となる。これらの上限範囲内であれば、ユーザー自身が上限額を決めることもできる。

 現時点では、オンラインゲームなど31のサービス(パソコン向けが24、スマートフォン向けが6、両対応が1)で「auかんたん決済」が利用できる予定。auのサービスでは、8月以降にアプリ配信の「au one Market」、9月下旬以降に「LISMO」、11月に「au one ナビウォーク」が利用できるようになる。

 これまでauでは、同様の回収代行サービスとして「まとめてau支払い」を提供してきた。「まとめてau支払い」では、EZwebのサブスクライバーIDを元に本人を特定しており、ユーザーが保有する携帯電話でのみ利用できた。一方、今回の「auかんたん決済」は、パソコンやスマートフォンなどインターネットへ接続するデバイスであれば利用できる。これは事前にauユーザーが持つ携帯電話/スマートフォンと、au one-IDを紐付けているためという。今後、類似した2つのサービスは並行して提供される予定で、統合されるかどうかは未定となっている。

 



(関口 聖)

2010/5/31 15:23