ドコモと映画「踊る大捜査線」がタイアップ、ミニドラマ配信


織田裕二

 NTTドコモは、「ドコモ動画」のプロモーションとして、映画「踊る大捜査線 THE MOVIE3」とタイアップしたオリジナル動画を利用料無料で6月1日より配信する。また、関連グッズなどが当たるキャンペーンを6月1日~7月31日まで実施する。

 今回のプロモーションでは、人気ドラマの劇場版最新作「踊る大捜査線 THE MOVIE3」とタイアップし、携帯電話向けにミニドラマ「係長 青島俊作 THE MOBILE 事件は取調室で起きている!」が配信される。この動画は映画のスタッフが監修し、番外編として「踊る大捜査線 THE MOVIE3」で係長に昇進する青島俊作が最初に担当する事件の模様が描かれるというもの。取調室にスポットを当てることで、人間ドラマにフォーカスした内容が特徴になっている。

 動画は6月1日から全12話、合計約73分の構成。毎週火曜日、金曜日に配信される予定となっている。

 動画をはじめとした各種のコンテンツを配信する特設サイトがオープンしており、オリジナルグッズのプレゼントなどを実施。待受Flashや「WPS 支給品ケータイきせかえツール」など各種のコンテンツが順次配信される。

 店頭でも6月1日~7月31日の期間、ポスターのQRコードなどからアクセスできるプレゼントキャンペーンが実施され、劇中のアイテムをモチーフにした「スタンドライト」「ボイスレコーダー」「交渉拡声器」「レインボー丼&おかもち」がそれぞれ抽選で1万名にプレゼントされる。グッズのプレゼントはEZweb、Yahoo!ケータイからも応募できる。

ドコモ動画では、取調室の人間ドラマを描く

左から、「踊る大捜査線」プロデューサーの亀山千広氏、織田裕二、NTTドコモ プロモーション部の青谷宣孝氏

 31日には都内で「踊る大捜査線 シークレットイベント」と題したイベントが開催され、青島俊作を演じる織田裕二が登場。招待されたファンの前で、「ドコモ動画」として配信されるオリジナルドラマの見所などを語った。

 織田裕二はステージに登場すると、「どうも、係長になりました、青島俊作です」と挨拶すると、「長いことお待たせてしまいましたが、踊る3がようやくできました。今回、その3につながる重要な話として、ドコモ動画でオリジナルストーリーができました」と動画を紹介した。

 その係長になった青島については、「青島が上司になるとどうなるのかと思っていましたが、意外といい上司で、部下のいろんな個性を引き出してくれますね。会社にこんな上司がいたらいいかも、と僕は思ってしまいました」演じた感想を語り、映画のプロモーション動画の中で経費削減を呼びかけているシーンについても、「健康診断と経費削減は言わなきゃいけなことになってるんです」と上司としてお決まりのセリフも楽しんでいる様子だった。

 ドコモ動画で配信されることについては、「劇場版では時間が限られていますが、連続ドラマの頃は、実はちょっと(内容的に)遊べる回もありましたよね。その遊びの部分が、味があったり、キャラクターのエピソードが面白かったりしますが、今回の“係長 青島俊作 THE MOBILE”ではそういったことが再発見できると思います。こういうの実は見たかった、というエピソードができやすいのかなと。携帯の動画の配信が増えることで、演じる側もまた楽しみ方が変わって、新しい挑戦もできます」と語り、映画とは異なる形態にも意欲的な姿勢を見せていた。

 ステージには「踊る大捜査線」プロデューサーの亀山千広氏、NTTドコモ プロモーション部の青谷宣孝氏も登壇した。亀山氏は、ドコモ動画の撮影について「(織田裕二は)映画よりも気合が入っていた。どうせやるんだったらおもいっきり冒険してみたい」と語り、「(ストーリーの展開が)息詰まってくると、あまり取調室のシーンは出てこない。青島が外に出てしまいますから」と語ると、織田裕二は「地味な話なんですよ。人間ドラマしかないから」と答え、亀山氏は「取調室をテーマにしたら面白いだろうと思い、第1話を見れば分かりますが、全部カメラ目線で、アップで、約7分ひとり喋りです」と内容を披露。「ひとりでボケてみたり、つっこんでみたりと、全部出ているわけです」と、映画とは制作スタイルや演出も大幅に変えた内容になっていることを明かした。

 また、細かなエピソードとしては、「踊る~」の劇中で度々登場する「居酒屋だるま」の店内がついに登場することが明らかにされたものの、配信される動画では店内は一切登場せず、実はドコモ動画のテレビCMにワンカット登場するのみという事実も明らかに。ドコモ動画で配信されるドラマは、居酒屋だるまで発生した事件を描くものの、実際に店内の映像が出るのはCMのみという。また、このためだけに店内のセットが製作されたとのことで、織田裕二は「えだまめ500円とか、すごく作りこまれていた」と感慨深げに感想を語っていた。

 織田裕二は最後に、「覚悟しておいて下さい。マニアックな部分もありますから」と会場に集まったファンにメッセージを送り、同タイトルの熱心なファンにも楽しめる動画に仕上がっていることをアピールしていた。

会場にはキャンペーン関連グッズを展示WPSグッズは抽選で各1万名に当たる
こちらは湾岸署支給の携帯電話会場のファンと記念撮影も

 

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(太田 亮三)

2010/5/31 21:23