BlackBerry向けアプリ配信「App World」、日本から利用可能に


 リサーチ・イン・モーション(RIM)は、BlackBerry向けアプリケーションを紹介、ダウンロードできるようにする「BlackBerry App World(ブラックベリー・アップ・ワールド)」のVer1.1の提供を開始した。これにより日本から初めてApp Worldが利用できるようになっている。

 「BlackBerry App World」は、BlackBerry向けに提供されるさまざまなアプリケーションをダウンロードできるマーケットプレイス。現行機種では「BlackBerry Bold」で利用できるものの、「BlackBerry 8707h」はトラックボールがないため非対応となる。今夏発売予定の「BlackBerry Bold 9700」ではプリセットされる。

 手持ちのBlackBerryで「App World」専用アプリをダウンロードし、同アプリから各種アプリの紹介ページへアクセスし、ダウンロードする。トップページで新規アプリを紹介し、人気無料アプリを紹介する「Top Free」、ジャンルごとにアプリを並べる「Categories」、検索機能、レビュー機能、紹介機能などが用意される。また「My World」と呼ばれるフォルダにアプリがダウンロードされ、機種変更やアンインストール/再インストールが手軽に行えるようになっているという。当面、有償アプリはダウンロードできない。

RIM提供のTwitterアプリ

 これまでNTTドコモから提供されているBlackBerry端末では利用できなかったサービスだが、Ver1.1となった今回、無償アプリのみダウンロードできるようになった。有償アプリの提供については、決済手段を含め、現在検討中とのこと。RIMによれば、カナダや米英ではPayPalが決済手段に採用されているものの、アジア太平洋地区ではそこまでPayPalが普及していないこともあり、他の決済手段を検討する必要があるという。

 6月1日より提供される「App World」に日本語版はなく、今後検討される見込み。まずはアプリ配信の環境を整えることを目標にしたとのことで、配信コンテンツもは海外事業者によるものがほとんど。日本のコンテンツプロバイダによるアプリは、今後の課題となっている。

 



(関口 聖)

2010/6/1 15:24