米Qualcomm、デュアルコアのSnapdragon製品を出荷


 米Qualcommは、デュアルコアのCPUを採用した Snapdragonを搭載したモバイル機器向けベースバンドチップ「MSM8260」「MSM8660」のサンプル出荷開始する。

 クアルコムでは、高機能スマートフォンやスマートブックなどを中心に、モバイル機器向けに最適化されたCPUソリューション「Snapdragon」を提供している。今回サンプル出荷が開始される製品は、2つのアプリケーションプロセッサを実装し、クロック周波数は1.2GHz~1.5GHzとなっている。OpenGL ES 2.0およびOpen VG 1.1準拠の3D/2D画像処理エンジンも用意されており、1080p動画のエンコード/デコードに対応するほか、1280×800ドットのディスプレイもサポートされる。

 なお、「MSM8260」はHSPA+向け、「MSM8660」はマルチモードのHSPA+およびCDMA2000 1xEV-DO Rev.B向けとなる。高機能なスマートフォンやタブレット端末、スマートブック端末などへの実装が想定されている。

 Qualcommでは、Snapdragon製品として、まずクロック周波数1GHzを実現した「QSD8x50」シリーズを投入し、2世代目となる「MSM8x55」シリーズ、「QSD8x50A」シリーズでは、1GHz CPUに加えてマルチメディアコンテンツの最適化や1.3GHzまでの拡張に対応させた。今回の「MSM8260」「MSM8660」および「QSD8672」は第3世代にあたるもので、初のデュアルコア製品となる。

 

(津田 啓夢)

2010/6/2 14:29