IDC、ビジネス用途のモバイル利用動向レポート

　IDC Japanは、国内法人向けモバイルサービスの市場動向予測を発表した。

　同調査では、パソコンや携帯電話、スマートフォンを利用して、社外から必要なデータ・アプリにアクセスして、自分の席にいるかのうように仕事が進められることを「ビジネスモビリティ」と定義。そのうち、社外でPCを利用するユーザーを「ビジネスモビリティPCユーザー」としている。2009年は、ビジネスモビリティPCユーザーが414万人に達し、法人PCユーザーの12％、法人ノートパソコンユーザーの23％に達したと分析。ビジネスモビリティPCユーザーについては、2009年～2014年の年間成長率が7.8％、2013年のユーザー数が602万になると予測されている。

　スマートフォン市場は、2008年から2009年にかけて法人・個人あわせて3倍に成長し、ユーザー数は204万人になった。これは携帯電話ユーザー数の2％で、2010年は約410万人、2014年には1500万人になると見られている。開発環境などの改善がなされない限り法人での利用は限定的とされ、2014年時点におけるスマートフォンのビジネス利用は、スマートフォン市場全体の5％に留まると指摘されている。