富士通と東芝が携帯電話事業を統合するとの報道に両社がコメント


 6月11日、富士通と東芝が両社の携帯電話事業を統合する方向で調整を進めているとの一部報道があったが、両社はそれぞれ「決まった事実はない」とコメントしている。

 一部報道では、両社が携帯電話事業を統合し、国内の事業基盤を強化するとともに海外市場の開拓に乗り出すとされていたが、富士通では「当社においてそのような決定がなされた事実はありません」とのコメントを発表。

 一方の東芝も「当社から発表したものではありません。携帯電話事業においては、事業構造改革によりさまざまな体質改善、改革に取り組んできていますが、報道にあるような事業統合について決まったことはなく、現時点で新たに発表すべき内容はありません」とのコメントを発表している。

 かつて両社の間では、東芝が開発し、ソフトバンクモバイルが販売した「かんたん携帯 SoftBank 821T」について、富士通がNTTドコモとともに東京地方裁判所に製造・販売差し止めの仮処分命令の申請を行うといった争いも起きていたが、その後、和解に至っている。



(湯野 康隆)

2010/6/11 11:41