ソニー・エリクソン、3インチ液晶搭載の「Xperia X8」など


Xperia X8

 英ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズは、シンガポールにおいて、Androidを採用したスマートフォン「Xperia」シリーズの新ラインナップとなる「Xperia X8」を発表した。一部地域で2010年第3四半期に発売される予定だが、日本市場を含め、具体的な発売エリアは明らかにされていない。

 「Xperia」シリーズのスマートフォンは、これまで4インチディスプレイを搭載し、NTTドコモから日本向けモデルも登場した「Xperia X10」、2.55インチで小型化した「Xperia X10 mini」とキーボード付きモデル「Xperia X10 mini pro」が存在する。今回発表された「X8」は、X10とX10 miniの中間となるサイズで、ソニー・エリクソンでは「Xperiaシリーズでサイズやスタイルを選べるようにする」としている。

 3インチ、320×480ピクセル(ハーフVGA)、1677万7216色表示のタッチスクリーン液晶ディスプレイ、320万画素カメラ、microSDカードスロット、GPS機能、Wi-Fi、Bluetoothなどを備える。GSM方式やW-CDMA方式(HSPA、800/1900/2100MHz、900/2100MHz)をサポートする。ソフトウェア面では、ソーシャルネットワークサービスなどと連携できる「Timescape」が用意される。大きさは99×54×15mm、重さは104g。ボディカラーは、White、Dark Blue/White、Aqua Blue/White、Pink/White、Silver/Whiteとなる。第3四半期から一部地域で発売とされているが、ソニー・エリクソン日本法人では、日本での発売について「未定」としている。

 あわせて「X10」「X10 mini」「X10 mini pro」向けのアップデートについても案内されている。第3四半期にソフトウェアプラットフォームが「Android 2.1」に更新され、HD動画の撮影機能が追加される。「X10」では第4四半期にも「ワイヤレスでテレビ上でコンテンツを楽しめる」機能が追加されるとのことで、DLNA機能が搭載されると見られる。またTimescapeやMediaScapeの拡張も行われるという。アップデートが日本向けの「Xperia」でも適用されるかどうかは未定だが、NTTドコモでは4月の決算会見の席上で「今秋、Android 2.1にバージョンアップする予定」と案内している。

 このほか、音楽機能に注力するGSM対応のWalkmanケータイ「Yendo with Walkman」、手頃な価格帯になるという「Cedar」の2機種も発表されている。どちらも具体的な発売エリアは明らかにされていない。

 「Yendo(イェンド) with Walkman」は、2.6インチ、320×240ピクセルのタッチパネルディスプレイを搭載し、「初めてのフルタッチWalkmanケータイ」とされている。200万画素カメラやBluetooth機能を備え、Facebook、Twitterなどのアプリがプリセットされている。大きさは93.5×52×15.8mm、重さは81g。ボディカラーはBlack、Blue、Green、Orange、Pink、Purple、Red、Silver、White、Yellow。2010年第3四半期に発売される。

 もう一方の「Cedar」は、2.2インチディスプレイや200万画素カメラを備える。Bluetooth対応で、FacebookやTwitterアプリも用意される。大きさは111×49×15.5mm、重さは84g。ボディカラーはBlack/Silver、Black/Red。2010年第3四半期に発売される。

Yendo with WalkmanCedar
Yendo with Walkman

 



(関口 聖)

2010/6/16 20:04