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au、WiMAX/WINデュアル対応のデータカードを発売


 KDDIと沖縄セルラーは、モバイルWiMAX方式とCDMA2000 1xEV-DO Rev.A方式に対応したデータ通信カード「DATA01」「DATA02」「DATA03」「DATA04」を6月29日から順次発売すると発表した。

 今回発売される端末は、定額プランに対応したUSB型の「DATA01」、Express Card型の「DATA02」の2機種と、従量制プランに対応したUSB型端末「DATA03」とExpressCard型の「DATA04」の2機種、計4機種となる。定額プランと従量制プランの端末は、USBタイプとExpress Cardタイプの違いはあれ、それぞれ形状は同じもの。

 6月29日より関東・沖縄で「DATA01」「DATA03」が発売される。「DATA02」「DATA04」は、同じく関東・沖縄において7月5日より発売される予定。他地域での発売日は未定となっている。オープンプライスとなり、従来のデータ通信端末と価格はそれほど変わらないものとみられる。

DATA01 DATA02
DATA03 DATA04

料金プランは定額/従量

 端末発表とともに専用料金プランが明らかにされた。定額制が2プラン、従量制3モデルが用意される。

 定額プラン対応モデルとなる「DATA01」と「DATA02」には、端末の購入方法が選べる「au買い方セレクト」によって、2つの料金プラン4通り用意される。シンプルコースとフルサポートコースで、それぞれ「WINシングル定額 WiMAX」「ビジネスWINシングル定額 WiMAX」という2つ料金プランが提供され、基本料金がそれぞれ異なる。シンプルコースの料金プランは以下の通り。なお、下記の割引とは「WINシングルセット割」「誰でも割シングル」に加入した場合の料金となる。

  • WINシングル定額 WiMAX(1パケット0.042円)
    月額2030円〜6800円(割引適用時で980円〜5750円)
  • ビジネスWINシングル定額 WiMAX(1パケット0.0105円、無料通信分8万8200円分)
    月額5030円〜7630円(割引適用時で3980円〜6580円)

 フルサポートコースの料金プランは以下の通り。パケット単価と無料通信分はシンプルコースと同じだが、基本使用料と通信料の上限額が異なる。なお、下記の割引とは「WINシングルセット割」「誰でも割シングル」に加入した場合の料金となる。

  • WINシングル定額 WiMAX
    月額2975円〜7745円(割引時1925円〜6695円)
  • ビジネスWINシングル定額 WiMAX
    月額5975円〜8575円(割引時4925〜7525円)

 従量制プラン対応モデルは「DATA03」「DATA04」。料金プランは「WINシングルM WiMAX」「WINシングルL WiMAX」「WINシングルLL WiMAX」の3タイプが発表され、定額プランと同様に、シンプルコースとフルサポートコースに分かれるので合計6通り用意される。シンプルコースは以下の通り。なお、下記の割引とは「WINシングルセット割」「誰でも割シングル」に加入した場合の料金となる。

  • WINシングルM WiMAX(1パケット0.02625円)
    月額5250円(割引時3570円)、無料通信分1万1812円
  • WINシングルL WiMAX(1パケット0.01575円)
    月額7875円(割引時5355円)、無料通信分2万3625円
  • WINシングルLL WiMAX(1パケット0.0126円)
    月額1万1865円(割引時7665円)、無料通信分3万7800円

 従量コースのフルサポートコースは以下の通り。パケット単価と無料通信分はシンプルコースと同じ。なお、下記の割引とは「WINシングルセット割」「誰でも割シングル」に加入した場合の料金となる。

  • WINシングルM WiMAX
    月額6195円(割引時4515円)
  • WINシングルL WiMAX
    月額8820円(割引時6300円)
  • WINシングルLL WiMAX
    月額1万2810円(割引時8610円)

端末の主な仕様

 「DATA01」「DATA02」「DATA03」「DATA04」のいずれも日立製作所製となる。USBタイプの「DATA01」と「DATA03」はUSB1.1/2.0(ハイスピード対応)に対応。大きさは約28×82×12.3mmで、重さは約32g。ExpressCardタイプの「DATA02」と「DATA04」は大きさが約34×105×15.3mm(最薄部5.0mm)、重さは約34g。

 両モデルの対応OSは、Windows XP/Vista/7となる。本体にはインストーラーが内蔵されており、自動的に端末のセットアップが開始される。インターネット接続プラバイダーとの契約が必要で、申し込み不要の「au.NET」が用意されている。

 端末はモバイルWiMAX方式とCDMA2000 1xEV-DO Rev.A方式をサポートしており、電波状況に応じて2つの通信網を自動的に切り替えるハンドオーバーを実現している。初期状態ではWiMAX網が優先されており、WiMAX網の圏外になるとCDMA網にハンドオーバーする。

 WiMAXは無線LANに近い技術となるためダイヤルアップは必要ないが、CDMA網は通常のデータ通信端末と同様にダイヤルアップが必要となる。ただし、WiMAX接続時にau側でIP網の認証を行っているため、WIMAX圏外になったとしても都度ダイヤルアップは必要なく、IPアドレスも維持される。つまり、動画サービスなどを視聴中にWiMAX圏外になった場合でも、動画の続きをCDMA網で視聴できる。

 このほか法人向け機能として、接続先を限定する機能や、イントラネットへのアクセス機能などが用意される。

トラフィック制限など

 定額プランと従量プランでは料金体系が異なるほか、ネットワークにも違いがある。定額プランでは、CDMA網接続時にトラフィックコントロール技術が採用されており、たとえば、混雑した場所では通信環境はネットワーク側で判断しながらデータ通信が行われる。通信制限ではあるが、データ通信をたくさん使ったユーザーが必ずしも帯域制限されるわけではない。周囲の通信環境に応じて、ダイナミックに通信速度が制御される仕組みが採用される。

 今回発表された端末は、2009年12月以降に発売されるという形で昨年発表されていた。「以降」ではあるものの発売までに時間がかかったのは、技術的な課題によるものだという。異なるネットワークの間でハンドオーバーさせることが想定以上に時間がかかったと話していた(KDDI ソリューション商品企画本部 モバイル商品企画部 グループリーダー 渡邉 真太郎氏)。

 KDDIでは、今回のデータ通信端末を法人・個人の両チャネルで販売する。これまで同社の通信端末は法人利用が主だったが、今回のデュアルモード端末の登場で個人にも十分アピールできると判断した。なお、今回のハンドオーバーの技術はデータ通信だけでなく、技術的には携帯電話やスマートフォンにも応用できるという。

接続デモ 通信中はLEDが点灯
接続ソフト。WiMAXエリア内ではアンテナマークが緑色、WiMAX圏外でCDMAエリア内だとアンテナマークはオレンジ色になる 虎ノ門のビル内の通信速度は11Mbps(WiMAX接続)程度を記録した

 



(関口 聖 / 津田 啓夢)

2010/6/23 11:28