携帯・PHSのリサイクル回収事業、2003年以来の回収増


 電気通信事業者協会(TCA)と情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)は、携帯電話およびPHSの回収事業について、2009年度の成果を公表した。

 TCAとCIAJは、2001年にモバイル・リサイクル・ネットワーク」(MRN)を立ち上げ、全国約8700店舗の専売店を中心に、使用済み携帯電話・PHSや電池パック、充電器を回収する取り組みを行っている。

 2009年度の回収実績は、端末本体が692万台(602トン)で、前年度比12.1%増を記録した。電池パックは918万8000台(191トン)、充電器は625万5000台(467トン)。

 MRNによれば、携帯の多機能化・高機能化にともなって端末を保管し続けるユーザーが増えたことで、ここ数年は回収台数が減少していたという。しかし、2009年度は、2003年度以来の増加に転じた。回収台数の水準も直近4年間の中では最高の数字となった。2009年度後半には、経済産業省主導のリサイクル推進プロジェクトも実施されていた。

 



(津田 啓夢)

2010/6/29 17:10