ルネサス、ノキアの無線モデム事業を買収


 ルネサス エレクトロニクスとノキアは、ノキアの無線モデム事業をルネサスに約2億米ドル(約180億円)で譲渡すると発表した。両社の提携強化の一環で、次世代モデム技術の長期的な共同開発も表明している。

 ルネサスは、ノキアの無線モデム事業を買収することで、GSM、HSPA、LTEなど多岐に渡るモデム技術と特許を獲得。これらとルネサスのマルチメディア処理技術などを組み合わせたチップセットを中心に、最先端のモバイルプラットフォームを提供するとしている。

 買収に伴い、フィンランド、インド、英国、デンマークなどに拠点を構えるノキアの無線モデム事業の従業員約1100名はルネサスに移管される。

 両社は人事的協議プロセスを開始したとしており、2010年10~12月期に本譲渡が実施される予定。

 

(太田 亮三)

2010/7/6 17:48