auと毎日新聞、“皇居ラン”向け携帯連動ランナー施設公開


Run Pit by au Smart Sports
写真中央はKDDIの高橋氏

 KDDIは、auの携帯電話と連動したランナーズスペース「Run Pit by au Smart Sports」を7月10日にオープンする。オープンを目前に控えた7日、報道関係者向けに施設が公開された。

 「Run Pit by au Smart Sports」は、毎日新聞と協業展開する“皇居ランナー”向けのシャワー施設。「“日常の自分からランナーへ”変身のためのトンネル」をコンセプトに、女性ユーザー向けの特典が充実した施設となっている。「Run Pit by au Smart Sports」は、東京メトロ東西線の竹橋駅に直結するパレスサイドビル1階という好立地で、カウンターに腰をかけて皇居やランナーの様子が一望できる。

 施設内容は、シャワー15基(女性8基、男性7基)、ロッカー122個(女性62個、男性60個)、契約シューズロッカーは198個(女性99個、男性99個)。利用料は施設利用料として一般800円、au Smart Sports会員700円となる。シューズロッカーのレンタル料は一般が月額1700円、会員が月額1500円。支払いは現金だが、今後おサイフケータイなどに対応する予定。営業時間は平日7時~22時、土日祝日8時~18時となる。

 au携帯電話と連携し、「au Smart Sports Run&Walk」を起動して皇居ランを実施し、受付に申告すると、皇居1週で1ポイントが付与される。10ポイントでオリジナルタオル、15ポイントでauとアディダス(adidas)のオリジナルランニングTシャツが得られる。1日の最大ポイント数は5ポイント。

 au以外のユーザーや非対応端末のユーザーには、端末の貸し出しも実施する。アームホルダーとセットで提供され、対応端末のユーザーはアーホルダーだけ借りることも可能だ。


受付受付で端末がレンタルできる皇居に面したカウンター
コンセントなども用意されている皇居ランナーの様子が確認できる女性向けスペース
女性向けロッカーシャワールームシャワールーム
資生堂TSUBAKIが置かれていたメイク担当者が肌のケア方法を実演中パウダールーム
アメニティグッズ男性向けロッカーシャワールーム
シャワールーム個室パウダールームトイレ
アディダスのシューズやグッズが設置されている

au Smart Sportが200万会員突破、スポーツでもリアル連動

写真中央右がKDDI高橋氏、左が毎日新聞の観堂氏

 なお、女性に優しい施設を目指したという「Run Pit by au Smart Sports」は、施設内容が女性と男性と大きく異なっている。女性向けのシャワー施設と男性向けではシャンプーやリンスが違うもの(いずれも資生堂製)が用意されていた。また、女性向けはパウダールームが広くとられており、資生堂が提供するアメニティグッズなども充実。さらに、土日祝日にはメイクアップの担当者がパウダールームに常駐するという。

 こうした女性が訪れやすい環境を用意した背景には、男性向けに注力するとどうしても体育会系の汗臭いイメージがつく可能性があるからだという。女性が利用しやすい環境を用意することで、男性利用者も増えるのではないかといった算段もあるようだ。

 「Run Pit by au Smart Sports」は、毎日新聞と協業展開されるが、アメニティなどは資生堂が協力している。これは資生堂TSUBAKIのCMに出演する女優らが共演した映画「Flowers」にKDDIが協賛している関係からだ。また、スポーツ関連でKDDIと協力関係にあるアディダスもランニンググッズなどを提供している。

 毎日新聞の取締役副社長で東京本社代表である観堂義憲氏は、「都内にランナー施設は幾多あるが立地や利便性はダントツ。一汗かいてシャワー浴びれば、パレスサイドの多数の飲食店で食事もできる。竹橋駅に直結しておりすぐに帰れる」とアピールした。同氏によれば、毎日新聞が手がける文化・スポーツ事業は8000におよび、ランニング関連では、オリンピック選考対象となるびわ湖毎日マラソン、別府大分毎日マラソンなどを手がけているという。今回の施設オープンをきっかけに、皇居ランナーから日本を代表するランナーが輩出されることに期待を述べた。

 KDDIの代表取締役執行役員専務で、グループ戦略統括本部長の髙橋誠氏は、au Smart Sportの会員数が7月5日に200万人を突破したと語り、スポーツ健康関連の会員数としては日本最大規模であると語った。

 auでは、夏フェス「閃光ライオット」など音楽関連ではリアルと連動した取り組みを実施しており、今回の「Run Pit by au Smart Sports」はこうした取り組みをスポーツ関連にも広げた形だ。

 同氏の説明によれば、皇居を走るいわゆる“皇居ランナー”は1日に4500人で、増加傾向にあるという。今後、「Run Pit by au Smart Sports」において、皇居ランの走行履歴が確認できるようになる予定で、夏にはRun&Walkを使ったイベントなども開始される予定。また、毎日新聞との協業関係を活かした展開なども計画しているという。


 



(津田 啓夢)

2010/7/7 14:39