ソフトバンク、7月4日発生の通信障害の原因を公表


 ソフトバンクモバイルは、7月4日に発生したパケット通信サービスにおける障害について、原因や今後の対策を公表した。

 同社では、7月4日5時58分~10時34分にかけて、パケット通信サービスで障害が発生した。利用する端末や地域によって障害の内容は異なり、北海道・東北・関東・東海におけるiPhone以外の全機種で発生したのは、Yahoo!ケータイが利用できないという事象。同じく東日本の3G端末や、全国のiPhone・Xシリーズ・フォトビジョンではS!メール(MMS)が利用できず、XシリーズはPCサイトダイレクトも利用できなかった。これらの事象の影響を受けたユーザーは最大で1476万人となる。

 同社によれば、障害の原因はユーザーID管理サーバーの故障時に、予備装置へ切り替えられなかったというもの。サーバーのハードウェアに故障が発生して、自動的に予備サーバーへ切り替える手法を導入していたものの、自動切替プログラムで不具合があり、切り替えに失敗した。また、想定していた手順での回復が難しく、サービス復旧までに手間取った。

 今回の障害の原因となったハードウェアや交換を行い、自動切替プログラムの修正は完了している。こうした自動切替失敗が万が一発生した場合、サービス停止を引き起こす可能性がある設備については、信頼性を高めた冗長構成になるよう見直しを行うほか、人員増強によりシステム上の脆弱性を排除していく。

 



(関口 聖)

2010/7/16 12:54