mmbi、メディアフロージャパン企画に公開質問状


 NTTドコモや在京テレビ局などが出資するマルチメディア放送(mmbi)は23日、KDDIとクアルコムが出資するメディアフロージャパン企画に対する質問状を公開した。7月27日に総務省で開催される公開説明会で質問する予定の内容という。

 国内では、約1年後の2011年7月、アナログテレビ放送から地上デジタルテレビ放送への完全移行が予定されている。アナログテレビ放送が利用してきた周波数帯の活用法として「携帯端末向けマルチメディア放送」の導入が検討されており、mmbiとメディアフロージャパンが名乗りを上げている。2社の申請に対し、総務省が電波監理審議会へ諮問し、割当先を決めると見られている。

 6月25日に第1回公開説明会が、7月21日に非公開ヒアリングが行われ、さらに7月27日に第2回公開説明会が開催される。今回、mmbiが公開した質問状は、第2回公開説明会で質問する内容とのこと。利用料への考え方や、放送基地局設備の設置に向けた交渉状況、米国でのMediaFLOの状況、国内でのエリア構築の考え方、7月21日の非公開ヒアリング後の囲み取材における発言の真意などを問いただすものとなっている。

 mmbiでは質問状を公開した理由について「公開できる情報だから、という点と、これまで『(mmbiは)オープンではない』と指摘されたこともある」と説明している。

 



(関口 聖)

2010/7/26 13:08