頓智・、セカイカメラの新ビジョンを解説


アンビション 経営戦略部の奥村大輔氏(左)、頓智・ CEOの井口尊仁氏(右)

 頓智・(トンチドット)は、拡張現実(AR)を利用した同社のサービス「セカイカメラ」の新ビジョンに関する説明会を開催した。

 現在は主にiPhoneアプリを中心に展開されている「セカイカメラ」は、最新版としてiPhone向けにバージョン2.4.1が、iPad向けにバージョン1.0.1が提供されている。説明会では、iPhone向けのバージョン2.4.X世代で実現されている最新の機能が解説されたほか、ソーシャルゲームの新タイトル、今後の展開についても説明が行われた。セカイカメラはこのほか、AndroidやKDDIのIS01、auの携帯電話向けにも提供されている。

 同社CEOの井口尊仁氏は、2.4.Xで改善された部分として、ユーザーからの要望に応える形で位置情報の修正機能を搭載したことや、ホーム画面のアイコンにアップデート情報を重ねるノーティフィケーションの実装、セットアップの項目などインターフェイスを改善した点などについて説明した。これには、表示されるエアタグに条件を設定して整理できるエアフィルターの設定を記憶するなどの細かな改善も含まれている。

 井口氏が「ユニークな機能」として紹介するのは「エアショット機能」で、エアタグと風景を合成し写真として残せる機能を紹介。「今後は、クラウド側に保存したり、タグにタップできたり、プロフィールを見れたりといった、ダイナミックな写真になればと考えている」と構想の一端を明らかにした。

「セカイアプリ」でARプラットフォームを構築

セカイアプリを「SoLAR」と定義

 そして井口氏から「2.4.Xで一番大きな機能」として紹介されたのが「セカイアプリ」機能。これは、ソーシャルゲームなどに分類されるプラットフォームとして展開されるものだが、現在は位置情報を使ったゲームも登場しているという流れを示した上で、同社はSocial、Location、ARを組み合わせたソーシャルロケーションAR、「SoLAR」(ソーラー)という独自の名称を用意。「ソーシャルロケーションARは体験性がARになる。インタラクティブで、体験性に富んでいる。これを一生懸命作っていく。いろんなポテンシャルを持っており、広げられるのではないか」と井口氏は意気込みを語り、ゲームをはじめとするさまざまなアプリに適用できるとした。

 同氏からは、セカイアプリ第1弾として現在は開発版が提供されている「ばくはつカブーン!」が紹介されたほか、今後提供予定のアプリとして、通勤・通学路などに対しARで花を植えていく「フラワージェネレーション」、キャラクターと遊べてTwitterクライアント機能とAR機能を備えた「クックー」が紹介された。

ソーシャルゲーム、ロケーションゲームの流れセカイアプリ第1弾「ばくはつカブーン!」
今後提供予定の「フラワージェネレーション」こちらはTwitter連携の「クックー」

 

セカイカメラを利用したオンラインRPG

アンビションが開発している「セカイユウシャ」

 井口氏からはさらに、アンビションが提供するセカイアプリのゲームタイトル「セカイユウシャ」が紹介された。説明に登壇したアンビション 経営戦略部 部長の奥村大輔氏は、「セカイユウシャ」をAR+RPG=ARPGとして紹介。「外で遊ぶゲームで、(画面上の)現実の空間に現れたモンスターをたくさんの勇者が協力して倒すゲームです」とのことで、目的は魔王の討伐となる。ロケーション機能を加えていることで、「岐阜の封印を解く」「北海道に助けにいく」といった位置情報と連動した展開を行うほか、一斉攻撃、ご当地限定アイテムや謎といった要素も用意される。プレイヤーのキャラクター(勇者)はゲームを始めた場所が出身地となり、活躍に応じてエリア毎にMVP勇者が選出されるほか、全国各地でのメダル集め、全国制覇のご褒美といった遊びも用意される。また、Twitterクライアント機能では同じゲームをプレイしているユーザーを判別できる。さらに、今後はアイテムを売買できる「露店」をエアタグと連動して出店する機能や、Googleマップで確認できる、「毒の沼地」といった特殊エリアの設置も行われる予定となっている。

セカイユウシャの概要。ARの画面上でモンスターと戦う全国各地が冒険の舞台となる
オンラインRPGとして“セカイ初”としたセカイユウシャのデモ。王様に会うところ
現実空間をうつしたカメラにモンスターが登場するなぜかモンスターとして登場した「セカイのイグチ」。強すぎてデモでは倒せなかった

 

ARプラットフォームとして各社の参加を呼びかける

ARプラットフォームとして展開する

 井口氏は、今後の展開として、ARプラットフォームを展開するためのアクティビティフィード、フレンドサーチといったソーシャルロケーションARの強化を行っていく方針を示し、サードパーティに参画を呼びかけるとともに、「いろんな遊び心を喚起し、新しいコミュニケーションを創りだしていきたい」と意気込みを語った。

 なお、ソーシャルロケーションAR「SoLAR」として解説された内容は、Android向けにも展開される予定で、「そう長い間、待たせることはないだろう」とセカイカメラのAndroid向けの展開・アップデートに言及されたほか、iPhone 4のジャイロ機能でカメラの追従性が良くなるといった今後の見通しが披露された。また、現地にいなくてもエアタグを投稿できる機能や、例えばセカイユウシャで強力なモンスターがいる場所をエアタグに反映するといった、APIと連携した機能も積極的に活用していく方針が示されている。

 



(太田 亮三)

2010/7/30 14:35