ソフトバンク、緊急地震速報を一部地域で提供開始


 ソフトバンクモバイルは、8月25日一部地域より「緊急地震速報」の提供を開始した。NEC製の「831N」で利用できる。

 「緊急地震速報」は、気象庁が配信する緊急地震速報が対象エリアのソフトバンク携帯電話に通知されるサービス。緊急地震速報を受信すると、警報音とバイブレーション、画面表示で通知される。

 なお対応端末は現在のところ、2009年9月に発売が開始されたNEC製の「831N」のみ。利用料や通信料は無料で、S!ベーシックパックへの加入も不要。「メール設定」の「緊急地震速報設定」で受信設定すると利用できる。

 ソフトバンクの「緊急地震速報」は、当初2009年11月より順次展開される予定だったが、昨年12月に2010年夏以降にサービスが延期された。サービスの提供開始が大幅に延期された理由についてソフトバンクでは、「緊急速報を快適に使えるよう、導入にあたってネットワークの見直しと改善を図ったため」としている。

 対応エリアは、東北/東海/関西/中国/四国エリアは各府県全域、東京/神奈川/千葉/埼玉は対応エリアが一部地域に限られている。それ以外の地域は順次対応予定となる。ソフトバンクでは対応端末の拡充については「市場の状況を見て判断していく」としている。

 なお、気象庁の「緊急地震速報」を受けた携帯サービスは、NTTドコモやau(KDDI)ではすでにサービス提供しており、ほとんどの携帯電話で利用できる。Windows Mobile搭載の「IS02」では、スマートフォンでありながら同サービスがサポートされている。




(津田 啓夢)

2010/8/25 17:04