ドコモ、スマートフォン向け「spモード」9月1日開始


 NTTドコモは、スマートフォンでiモードメールの送受信などができるようになる「spモード」を9月1日午前9時より提供する。事前の申し込みが必要で、利用料は月額315円。対応機種はXperia SO-01B、LYNX SH-10B、dynapocket T-01B、T-01A、SC-01Bの5機種。

 7月に発表されているように、spモードは、対応するスマートフォンにおいて、インターネット接続、iモードメールの送受信、ドコモによるコンテンツ購入代金の決済サービス、無料のオプションとしてメールウイルスチェック、フィルタリングサービスを提供するサービス。申込みはドコモショップ、ドコモ インフォメーションセンター、ドコモ・スマートフォン・ケアで受付、端末の購入・契約時なら販売店でも受け付ける。

 spモードは、契約したユーザーが、対応機種にてspモード用のAPN設定を追加することにより利用できる。T-01AはWindows Mobile 6.5にバージョンアップする必要がある。Xperiaはソフトウェア更新で本体を初期化すればAPN設定が自動的に追加される。初期化しない場合は手動で追加し、そのほかの機種についても手動で追加する。手動でのAPN設定の追加方法は店頭で案内されるほか、ドコモのWebサイトでは取扱説明書のダウンロードコーナーにて、簡易マニュアル「スタートアップガイド」で解説されている。

 spモードを契約・利用することにより、既存ユーザーはmopera Uの契約、APN設定が不要となるが、moperaの契約を継続すれば、moperaのAPNやメールアドレスを引き続き利用することが可能。また、spモードは「ISPセット割」の対象。

 iモードのメールアドレスでメールを送受信できる「spモードメールアプリ」は、AndroidマーケットおよびWindows Marketplace for Mobileで提供される。メールの自動受信が可能なほか、絵文字、デコメール(デコメアニメの表示は非対応)、メール使いホーダイにも対応する。メールの最大サイズは約10MB。spモードセンターでの保管容量は約50MBで、期間は最大30日間。

 なお、2in1のBアドレスは利用できない。また、スマートフォン側ではファミリー割引グループ内のメール無料の対象外となる。

spモードメールアプリ

 

 無料のオプションとしてメールウイルスチェックが用意されており、spモードメールの送受信時にドコモのサーバーでウイルスチェックと駆除を行う。チェックにはシマンテックのウイルスパターンファイルが利用される。

 コンテンツ決済サービスは、同サービスに対応したコンテンツを購入した場合、ドコモからの請求に合算して支払えるというもの。毎月の利用限度額は1万円で、事前の申し込みは不要。利用時には4桁のspモードパスワードを利用する。

 アクセス制限サービスは、無料のオプションとして提供される。フィルタリングサービスとして「spモードフィルタ」「spモードフィルタカスタマイズ」を利用でき、ネットスター提供のリストに基づき有害サイトへのアクセスを制限できる。

 このほか、9月1日から12月31日まで、「スマートプライスキャンペーン」が実施される。spモードを新規に契約(初回のみ)したユーザーは、契約月に加えて5カ月間、spモードの月額利用料315円が無料になる。

 



(太田 亮三)

2010/8/27 15:57