賞金総額20万ドル、クアルコムがAR技術でアプリコンテスト


 クアルコムは、Android端末で動作する、「ビジョンベースドAR」アプリのソフトウェア開発キット(SDK)を無料で公開した。同SDKを利用した賞金総額約20万ドルのアプリコンテストも開催する。

 今回無料で公開されたSDKは、ビジョンベースドARを利用したAndroidアプリを開発するためのもの。クアルコムが推進するビジョンベースドARは、画像処理技術を中心に開発されており、カメラセンサーで得られるデータを処理し、実際の対象物に重ね合わせるように関連情報を表示する。

 同社では、これらAR技術に必要な高度なプロセッサー、高機能なグラフィックエンジンがSnapdragonとしてスマートフォンに搭載されており、さまざまなARアプリが登場する環境が整ってきたとしている。

 SDKは同社のWebサイトからダウンロードできる。アプリコンテストは11月15日より受付が開始され、提出期限は2011年1月7日。詳細は今後発表される。また、2011年2月14日にはスペインのバルセロナで開催されるMobile World Congressの会場で入賞者が発表される。賞金は、1位が12万5000ドル、2位は5万ドル、3位は2万5000ドルとなっている。

 



(太田 亮三)

2010/10/5 16:19