Snapdragon搭載の「BRAVIA Phone S005」、防水・Wi-Fiも対応


BRAVIA Phone S005(ビビッドレッド)

 「BRAVIA Phone S005」(ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製)は、ソニーのテレビブランドを冠するモデル。11月上旬以降に発売される予定で、価格は5万円台後半になる見込み。

 最大の特徴は、2010年冬~2011年春モデル発売に合わせて開始される新サービス「WIN HIGH SPEED(CDMA 1xEV-DO マルチキャリアRev.A方式)」に対応したこと。最高通信速度が下り最大9.2Mbps、上り最大5.5Mbpsへと向上した。一方、防水(IPX 5/7)、1GHz CPUを備えるクアルコム製チップセット「Snapdragon」の搭載など、その他の仕様は2010年夏モデル「BRAVIA Phone S004」をほぼそのまま引き継いでいる。

 本体形状に関しては完全にS004と同一で、外見の変化もわずか。背面(メインディスプレイ裏側)の「BRAVIA」ロゴが接触によって削れ落ちることが多かっため、接触が減るようにプリント位置をヒンジ部そばのくぼみ面へずらす調整を行った。

 カラーバリエーションはビビッドレッド、シュガーピンク、クールブルーの3種類に一新。若年層の利用を意識し、蒸着処理による光沢感が強調された。シュガーピンクのモデルでは、通常塗装と蒸着処理をグラデーション調に変化させる独特の風合いが楽しめるという。また、プリセット済み電子コミック・書籍もS004では2種類だったが、S005では10種類に増強された。

 高機能チップセット「Snapdragon」の搭載によって、カメラ撮影やデコレーションメールの作成など、各種の場面で快適な操作性を実現している。コマ数を4倍にして60fpsで再生する「モーションフロー Lite 60コマ」を搭載し、滑らかなワンセグ映像が楽しめる。

 S004に引き続き「デュアルオープンスタイル」を採用。ディスプレイを横方向に開けるため、本体を机上に置き、横長画面での映像視聴を気軽に楽しめる。また、ソニー製ブルーレイ/HDDレコーダーの映像をS005に転送して楽しむ「おでかけ転送」機能に対応、高速データ転送中にも本体充電ができる。

 メインディスプレイは約3.2インチ、フルワイドVGA(480×854ドット)のTFT液晶。サブディスプレイは約0.9インチ、128×36ドット表示の有機ELディスプレイ。808万画素のCMOSカメラ(オートフォーカス対応)を内蔵する。データフォルダ容量は800MB(BREW専用領域約100MB)。

 主な対応サービス・機能は、LISMO Music Video Book、au Smart Sports、グローバルパスポートGSM/CDMA、EZナビウォーク、EZ助手席ナビ、ワンセグ、おサイフケータイ(EZ FeliCa)、EZニュースEX、デコレーションアニメ、Bluetooth、赤外線通信、じぶん銀行など。ソフトウェアプラットフォームはKCP3.0となる。microSDHCカードスロット(最大16GB)はSDIO対応で、au Wi-Fi WINカード(別売)を装着することで、Wi-Fi機能が利用できる。

 大きさは約111×51×18mm、重さは約145g。連続待受時間は約260時間、連続通話時間は約210分。ボディカラーはビビッドレッド、シュガーピンク、クールブルーの3種類。

シュガーピンククールブルー

 



(関口 聖/森田 秀一)

2010/10/18 11:21