G9から2年、タッチ操作に対応したiidaのスライド「G11」


 KDDI、沖縄セルラーは、「iida」ブランドのスライド式携帯電話「G11」(ジーイレブン)を発表した。発売時期や想定価格などは未定。

 「G11」は、2009年に発売されたiidaのスライドモデル「G9」のデザインコンセプトを継承し、操作性や機能性を向上させたモデル。デザインは、「G9」や「lotta」などを手がけたプロダクトデザイナーの岩崎一郎氏が担当する。端末の製造メーカーは、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズとなる。

 デザイン思想は「G9」を踏襲しており、綿密で「本物」感のある質の高さがデザインに盛り込まれている。本体側面部には強度のあるステンレスフレームを、ディスプレイ前面には強化ガラスを採用する。また、背面部にはマットでなめらかな手触りと汚れにくさを兼ねたASC塗料(Anti-Stain Coating塗料、汚れにくい薄膜塗装のこと)が使われており、触感を重視しながら耐汚/耐指紋性が向上されているという。説明員によると、ASC塗料はマジックなどで書いてもきれいに拭き取れるほどの耐汚性があるとのこと。

 スライド幅は60mmと大きく、メインキーのほとんどは下側のボディに配されている。「G9」では、上側ボディのディスプレイの下に方向キーなどが配置されていたが、スライド幅が広がったために、「G11」では方向キーは下ボディにある。ただし、上側ボディのディスプレイ面下部はタッチセンサー(シングルタッチ対応)が搭載されており閉じたままで操作が可能。ディスプレイ下部の操作部には、着信時にグリーン、終話時にレッドに発光する着信応答・終話キー(こちらはハードキー)も用意されている。ハードキーは傾斜が付けられたスラントキーを採用。

 端末上部には、「G9」と同様にわずかな隙間があり、LEDの発光を隙間で反射させている。バッテリー側ボディには、カメラが搭載されており、その横にはスピーカー、フラッシュライト、赤外線通信ポートがきれいに並んでいる。機能をデザイン処理ですっきり収めているという点では、ストラップホールもその1つ。G11では、バッテリーカバー部にストラップホールが用意されている。

 ディスプレイは約3.2インチ、フルワイドVGAサイズのTFT液晶で、下部にタッチパネル式の操作機能を搭載する。カメラは有効画素数808万画素のCMOSセンサーを装備、オートフォーカス機能や撮影ライトなども利用できる。最大16GBのmicroSDHCカードに対応する。

 通信方式は「WIN HIGH SPEED」としてCDMA 1xEV-DO マルチキャリアRev.Aがサポートされており、対応エリアでは下り最大9.2Mbps、上り最大5.5Mbpsの速度でパケット通信を行える。無線LAN機能(Wi-Fi-WIN)やGPS、赤外線通信、Bluetoothなどに対応している。海外ではグローバルパスポートGSM/CDMAが利用できる。

 このほか主なサービスとして、LISMOやau Smart Sports、EZナビウォーク、EZ助手席ナビ、ワンセグ、おサイフケータイなどに対応する。

 大きさは約117×51×15.8mm(暫定値)で、重さについては「検討中」とされている。ボディカラーはBLACK+BLACK、ORANGE+BLACK、BLUE+WHITEとなり、それぞれ差し色+ベースカラーの組み合わせとなっている。通話時間や待受時間も「検討中」となっている。

(津田 啓夢)

2010/10/18 11:15