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au発表会「ワクワク感がキーワード、本気のauを見せていく」


 KDDIは18日、2010年秋〜2011年春にかけて発売する新端末と新サービスの発表会を開催した。発表会は多くの時間がスマートフォンに割かれ、同社のスマートフォンへの取り組みが大々的にアピールされた。

「本気のauを見せたい」

KDDI 代表取締役執行役員専務の田中孝司氏

 発表会で登壇したKDDI 代表取締役執行役員専務の田中孝司氏は、冒頭から「本気のauを見せたい」と意気込んで登壇し、昨今のauに対する多くの批判の声は「スマートフォンの遅れによるもの」と分析。「IS03」は巻き返しの第1弾として位置づけており、第2弾が今回発表される端末や「禁断のアプリ」だとした。田中氏は「WIN HIGH SPEED」の提供など通信方式のアップデートなどにも触れながら、「ワクワク感をキーワードに、こだわりのau、本気のauを見せていく」と今後気合の入った展開が続くことをアピールした。

「auのスマートフォン」の全貌とは

 続いて端末・サービスの具体的なプレゼンテーションで、KDDI コンシューマ事業本部 サービス・プロダクト企画本部長の増田和彦氏が登壇した。増田氏は、「auの考えるスマートフォンが一体どういうものか、その全貌を明らかにする」とこの日の発表内容を予告し、まずは「当面はAndroidを提供する」とGoogleの担当者をステージに呼び込んだ。

 増田氏から紹介され登壇したのは、グーグル 製品開発本部長の徳生健太郎氏。徳生氏は、2006年からパートナーシップを締結しているKDDIとの関係を振り返った上で、「Androidにおいても、Googleのクラウドを用いてサービスを一挙に展開できるメリットがある」とパートナーシップの拡大を強調。検索サービスから地図、ナビといったスマートフォン向けの先進的なGoogleのサービスを紹介し、「ユーザーにとって無限ともいえるサービスが展開され、我々も非常に楽しみにしている」と期待を寄せた。

 増田氏はまた、従来の携帯電話向けの機能・サービスをスマートフォン向けに提供することが「さらなる原動力になるのではないか」とし、スマートフォンのおサイフケータイ対応モデル「IS03」が秋から投入されることを改めて紹介した。

 また、「オープンOSの時代にどうやって差別化していくのか。ルックアンドフィールに徹底的にこだわったモノづくりをする」と語り、スウェーデンのデザインチーム「ocean observations」によるユーザーインターフェイス(UI)や、モリサワのフォントを採用したモデルを引き続き拡大し、アプリについても「積極的に実装していく」と既存のauのアプリやサービスをスマートフォンに展開していく方針を改めて示した。また、「au one Market」については2010年度で1800タイトルを揃えるとし、アプリのマーケットについても積極的に展開していく方針。

「携帯電話に革命を起こしたい」Skypeをauのサービスに組み込んで提供

 増田氏はスマートフォンの「IS03」「REGZA Phone IS04」「IS05」「SIRIUSα IS06」をそれぞれ簡単に紹介した後、アドレス帳とSNSを組み合わせたアプリ「jibe」を「まとめて読めて、まとめて送れる。アドレス帳も便利。読むだけのユーザーでも楽しい」と紹介し、さらにもうひとつのアプリとして「禁断のアプリ」に話題を移す。

 同氏が「禁断のアプリ」として紹介したのは、「Skype au」。この場で、アジアで初めてSkypeと戦略的提携を行うことが発表された。増田氏は、auからSkypeのサービスが提供されることを明らかにし、「一部ではすでにモバイル端末でも利用できるが、ベストエフォート型のデータ通信では品質が課題。auでは通話を回線交換で提供する。専用アプリを用意し、電池の持ちも改善される。モバイル環境におけるSkypeに対する要望点の60%がこれで解消される」とし、単なるアプリの提供ではない、一歩踏み込んだサービスになることが披露された。

 増田氏は「携帯電話に革命を起こしたい。モバイルコミュニケーションの新時代が始まる」と意気込みを語るとともに、Skype CEOのエイドリアン・ディロン氏を紹介した。

 ディロン氏はSkypeがサービス開始から7年で1億2400万人のユーザーを抱えるまでに成長し、世界中で提供されていることを紹介。「いつでもどこでも、Skypeに接続できるべきで、まさに日本でこうしたことをできるようになった。ブロードバンド、ケーブルなど幅広いサービスを提供しているユニークなKDDIと、どこでもつながることを目指しているSkypeがパートナーになるのは必然だろう」とディロン氏は語ったほか、「幅広い端末向けに提供する。KDDIは、Skypeを統合してプリインストールする唯一の日本の企業になるだろう。KDDIのユーザーはどこでもSkypeを楽しめる、常時接続の環境を提供する。アプリはバックグラウンドで動作し、いつでもSkypeを楽しめる。KDDIとともに、全く新しいコミュニケーション体験を提供する」と意気込みを語った。

 増田氏からはまた、auとして新しい方向の端末として、メーカーブランドとして展開されるサムスン電子のAndroid 2.2搭載タブレット型端末「SMT-i9100」や、後日詳細が発表される電子書籍端末「biblio Leaf SP02」、モバイルWi-Fiルーターの「Wi-Fi WALKER DATA05」、メーカーブランドで提供の「NEX-fi」が紹介された。

 従来型の携帯電話については、駆け足ながらも概要が紹介され、10周年となるG'zOne TYPE-Xや、カメラ機能に注力したモデル、Snapdragon搭載機種の拡充、多色モデルなどが紹介され、全機種防水であることもアピールされた。

iida新ラインナップ、スマートフォンのコンセプトモデル発表も予告

 従来では別に日程で行われている「iida」ブランドのラインナップについても、18日に紹介されている。増田氏はスケルトンボディの「X-RAY」と、G9をさらに機能的に進化させたという「G11」の2つを披露し、加えて「iida AWARD」を再び開催することも明らかにした。これらは、10月30日から都内で開催されるイベント「DESIGNTIDE TOKYO 2010」に展示される。

 増田氏はこれらの発表に加えて、10月29日は「iidaのスマートフォンのラインナップのコンセプトモデルも発表する」ことを明らかにし、iidaの新しい展開にも言及した。

質疑応答

 質疑応答の時間では、詳細が明らかにされていない、「Skype au」の料金に質問が及んだ。田中氏は11月に発表するとした上で、「Skypeは無料のサービスを前提に考えている。全部が無料にはならないが、無料のコンセプトは守る。無料と書いてもらっていい。基本は無料だと理解している」と答え、何らかの利用料の存在を窺わせつつも、Skypeの基本的なコンセプトが継承されるとした。

 スマートフォンに多くの時間を割いた発表となったが、今後のラインナップについて田中氏は、「2011年度は半数以上がスマートフォンにシフトするだろう。来年度は両方をやっていく」と方針を示し、フィーチャーフォンを残しつつもスマートフォンの比率が高まっていくとした。

 スマートフォンにおいて、今後Android以外のプラットフォームを投入する可能性については、増田氏は「我々ではなく、ユーザーが興味があるかどうか。先ごろ発表されたマイクロソフトの製品(Windows Phone 7)も好評と聞いている。検討は続けていきたい」としている。

 

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(太田 亮三)

2010/10/18 18:21