ITU調査、世界市場の3Gユーザーは9億人以上に


 国際電気通信連合(ITU)は19日、世界のインターネット利用者数などをまとめた調査レポートを発表した。携帯電話関連では、世界の3Gユーザーが9億4000万人になっている。

 同調査で、世界のインターネットユーザーは今年20億人を超えると推測されている。2010年増加分である2億2600万人のうち、1億6200万人は開発途上国のユーザーとされている。

 携帯電話関連のデータを見ると、先進国市場は成熟化によりユーザー数は伸び悩み、昨年よりも1.6%の増加となった。一方、3Gサービスだけ見ると、2005年時点で7200万人しか存在しなかったが、5年経過した今年、9億4000万人に達する。2007年には95カ国での提供となっていたが2010年になると143カ国にまで拡大。特に欧州や米国でモバイルブロードバンドサービスが成長し、数カ国で商用のモバイルブロードバンドサービスが開始されようとしている。

 利用傾向を見ると、音声通話からデータ通信へのシフトが見られ、SMSのようなテキストメッセージングサービスの送信は6兆1000億通、毎秒約20万件になるという。これは2007年と比べ3倍になったとのこと。

 

(関口 聖)

2010/10/20 18:05