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インデックス、ネットゲーム事業を核に原点回帰


インデックスHD 落合氏

 インデックス・ホールディングス(インデックスHD)は、10月20日、2010年8月期(2009年9月〜2010年8月)の決算説明会を開催し、この中で今後、ソーシャルゲームやスマートフォン向けコンテンツに注力していく姿勢を示した。

 2010年8月期の決算は、日本振興銀行の経営破綻に伴い厳しいものとなった。インデックスHDの代表取締役会長兼社長の落合正美氏は、「お詫びしなければならない結果になった。原点に立ち返って頑張っていきたい」と話した。なお、同社は10月1日付けでモバイル事業のインデックスと、ゲーム関連事業のアトラスを吸収合併している。株主の承認を経て12月1日には社名を「インデックス」に変更する予定。

 また、事業体制も変更される。旧インデックスと旧アトラスの得意分野に注力するため、新たに「ネット&ゲーム事業」を立ち上げる。この下に、「ネットゲーム」「パッケージゲーム」「モバイル」の3分野が置かれ、ネットゲーム事業では旧インデックスのコンテンツ部隊がソーシャルゲームやスマートフォン向けコンテンツを手がけていく。パッケージゲームはアトラス、モバイル事業部ではBtoCやBtoBなどのモバイルソリューション、ネットインデックスの事業などが展開される。



ネットゲーム事業を中核事業に

インデックスHD 小川氏
ペルソナ3ソーシャルは予想を上回る結果に

 インデックスHDの取締役副社長 小川善美氏は、8月17日より、アトラスのRPG「ペルソナ3」のソーシャルゲーム版「ペルソナ3ソーシャル」を携帯SNS「モバゲータウン」で提供したことを説明。同タイトルは9月末現在、登録会員数は約43万人、6.1億ページビューとなっており、課金率は8月次が6.4%、9月次は8.0%と推移している。9月末までの売上高は3200万円。

 小川氏は、会見の中で、「人気タイトルのペルソナを皮切りに、ネットゲーム事業を中核事業にしていきたい。11月には『真・女神転生デビルハンター』や恋愛シミュレーションゲームなど、12月には『アルカディアサーガ』といった有名タイトルを予定している」と話した。インデックスHDは今年度、ソーシャルゲームだけで150万登録突破を目標に展開する方針で、いわゆるフィーチャーフォン向けに限らず、スマートフォン向けも展開していく。また、会員囲い込み策なども検討しているという。

スマートフォン向け事業、iPhone向け「バウリンガル」も

 インデックスHDは、10年にわたる携帯電話コンテンツ事業のノウハウを活かし、スマートフォン向けにコンテンツも展開している。映画と連動した花札アプリ「サマーウォーズ花札KOIKOI」、着せ替えアプリ「KISEKAE ANDROID」、人工知能搭載キャラクターと会話ができる「天然彼女なつみ」、目覚ましアプリ「究極の目覚し音」といったアプリをAndroidやiPhone向けに発表している。

 さらに、11月にはiPhoneアプリとして「バウリンガル」を提供する予定。「バウリンガル」は、犬とのコミュニケーションツールとしてタカラトミーから発売された翻訳機。iPhone版では「ワンッ」と鳴いた犬の鳴き声を翻訳する「ボイス翻訳機能」のほか、翻訳したメッセージをTwitter投稿できる「バウイッター機能」などが搭載される予定だ。

 小川氏は、これまでの携帯電話向けに提供してきたコンテンツをスマートフォンにシフトさせていくとともに、新しいスマートフォンに最適なコンテンツも模索していくとした。

 このほか、2010年8月期の携帯電話向けコンテンツの概況も説明された。インデックスHDの携帯コンテンツの会員数は、有料課金対象数で8月末現在301万人。2010年8月期の従量制課金のダウンロード数は273万件となった。海外拠点となる欧州のIndex Multimediaでは、収益性の低いモバイル事業から撤退し、コミュニケーションサービス「Tchatche.com」のSNS機能を強化、この事業に経営資源を集中して生き残りをかけていく。


 



(津田 啓夢)

2010/10/20 19:40