奄美大島の集中豪雨で携帯各社が支援措置、災害用伝言板も


 奄美大島での集中豪雨による被害を受け、NTTドコモ、KDDIは、災害救助法が適用された鹿児島県奄美市、大島郡龍郷町のユーザーを対象に、それぞれ支援措置の実施を発表した。

 NTTドコモでは、10月請求分(9月利用分)の料金支払い期限を11月30日まで延期する。また対象地域のユーザーの携帯電話が破損・故障した場合、修理代金を一部減額する。自治体などからの要請に応じて携帯電話や充電器を貸し出せるよう準備をしており、今後災害救助法適用地域が拡大された場合も同様の措置を行う。

 KDDIでも災害救助法適用地域に対し、利用料支払い期限の延長、端末修理代金の軽減を実施する。支払い期限の延長は、auの携帯電話、au one net ADSLなど固定通信サービスが対象で、請求書に記されている日付より1カ月延長する。固定通信サービスでは、避難などでサービスが利用できない場合、その期間の月額利用料やサービス利用料を減額する。携帯電話修理費用については、10月21日~11月30日まで、九州全域のauショップ、PiPitで、大雨により破損・故障した携帯電話を対象にしたもの。請求書送付先が災害救助法適用地域のユーザーが利用できる。

 ソフトバンクモバイルでは、今朝9時の段階で、大和村でサービスが復旧と案内。被害を受けた地域への支援措置は検討中とのこと。何らかの施策が決まれば、順次案内すると見られる。22日12時からは災害用伝言板の運用も開始したとのこと。

 このほか、イー・モバイルでは災害用伝言板の提供を開始している。NTT西日本でも、災害用伝言ダイヤル 171と災害用ブロードバンド伝言板 web171の提供を開始している。

【追記 2010/10/22 14:20】
 ソフトバンクモバイルは、被害地域への支援措置を発表した。9月と10月の利用料は請求書に記載された日付から、支払期限を1カ月間延長する。また端末が使えなくなったユーザーが交換を希望する場合、費用を一部減免する。公的機関、NPOから要請があれば携帯電話や充電器を無償で貸し出す。

 イー・モバイルでも支払い期限を1カ月延長し、端末修理費用を一部減免する。費用減免は10月22日~11月30日まで。対象となるのは災害救助法適用地域が請求書送付先となっているユーザー。またウィルコムでは支払期限について、10月中に期限を迎えるものは2カ月、11月中のものは1カ月延長する。

 NTTドコモとKDDIでは、それぞれ災害用伝言板サービスの提供を開始している。

【追記 2010/10/22 15:27】
 ウィルコムは、利用できない状況になっていた基地局がほぼ復旧したことを明らかにした。

 



(関口 聖)

2010/10/22 12:33