「ULTRA SPEED」対応の法人向けデータ端末「004Z」


 ZTE製「004Z」は、下り最大42MbpsのDC-HSDPA方式を採用する新サービス「ULTRA SPEED」に対応したUSB 2.0接続型のデータ通信端末。法人向けとなり、2011年2月下旬以降に発売される予定。4日の発表会ではモックアップのみが展示された。

 ソフトバンクの新サービス「ULTRA SPEED」に対応し、下り最大42Mbpsで通信できる。上り速度は5.76Mbps。ソフトバンクでは、イー・モバイルのネットワークを借り受け、定額制のデータ通信サービスを提供しているが、「ULTRA SPEED」はソフトバンク自身が構築するネットワークとなる。

 ULTRA SPEEDに加え、3Gハイスピード(HSDPA方式)にも対応する。3Gハイスピードエリアでは、下り最大14.4Mbpsで通信できる。説明員によれば、ユーティリティは現在開発中となるが、ULTRA SPEEDと3Gハイスピードの切り替えは自動で行われるという。また、GSMもサポートしており、同モード時の通信速度は上下とも最大237kbps。

 ソフトバンクでは、004Zの発売に合わせて、定額でデータ通信サービスを利用できる料金プランの提供を開始する予定。具体的な料金体系に関しては、追って詳細が発表される。

 対応OSは、Windows 7/VistaとWindows XP SP2/3、Mac OS X 10.4以降。USBコネクタ部は可動式になる。本体にはmicroSDHCカードスロット(最大32GBまで)も備えており、USBメモリとしても利用できる。大きさは約87×27×14mm(暫定値)、重さは約35g(暫定値)。ボディーカラーはブラック。

 なお、説明員によれば、本製品を導入する法人企業側のニーズに応じて、接続先を限定したり、microSDHCカードスロットの機能を無効にする、といった対応も検討しているという。


004Z

 



(関口 聖/村松健至)

2010/11/4 13:51