テーマは「私の形態」、LGの携帯デザインコンペ受賞作決定


コンペ受賞者と審査員で記念撮影
LGエレクトロニクス・ジャパンの李氏

 LGエレクトロニクスは、携帯電話のデザインコンペティション「LG Mobile Design Competition 2010」の授賞式を開催した。

 3回目を迎えた「LG Mobile Design Competition 2010」は、「私の形態」をテーマに、広く一般から携帯電話のデザインを募集するデザインコンペティション。2011~2012年の商品化を目指すRealistic部門と、未来の携帯電話をデザインするIdealistic部門の2部門がある。賞状のほか、グランプリ作品には200万円、ゴールド賞2作品には50万円、シルバー賞4作品には20万円、ブロンズ賞4作品には10万円の副賞が用意される。

 国内の携帯電話市場にLGが参入して5年目、LGエレクトロニクス・ジャパンの代表取締役社長である李 揆弘氏は、同社がデザインを訴求ポイントに商品展開していることを説明し、デザインコンペの開催はこうしたLGの戦略とも合致するものだとした。李氏は、LG製品のファンを作るためにも今後もデザインコンペティションを継続していく方針を示したほか、LGのデザインコンペがデザイナーを志す日本の若者たちの目標となるような企画にしたいと語る。今後は、携帯電話以外の家電なども視野にデザインコンペを展開していくことを計画中という。

 なお、今回のデザインコンペではグランプリ該当作品が出なかった。ゴールド賞およびシルバー賞受賞作品はデザインモックなどが展示された。

Realistic部門ゴールド賞の「fazzoletto」。ドコモのSMARTシリーズを意識したもので、薄型スライド式のスマートフォン。端末上部に着信番号を確認できるサブディスプレイを搭載し、スライドした下部がフルタッチタイプのディスプレイになっている
「fazzoletto」で受賞した江口海里さんは昨年に引き続き2回目の受賞となった
Idealistic部門ゴールド賞の「Ring本体+指輪」。受賞したのは白木ゆみ香さん。装着した指輪が低周波などで刺激して着信を知らせる。指輪に搭載されたディスプレイでメールや通話なのか判別可能で、2度叩くことで電話をとれる
Idealistic部門ゴールド賞の「Toccata」。受賞したのは松山祥樹さん。フレームでされる立体空間上に映像が投影され、そこに指を入れて浮かび上がる映像に直接触われる。押し込んだり、つまんだりといった三次元のジェスチャーで操作ができるという
Realistic部門シルバー賞「Reversiphone」。中央部のヒンジで反転し裏も表も利用できるスマートフォンRealistic部門シルバー賞「Split phone」。電話機能とWebやメールなどの機能を分離させて使える携帯電話
Idealistic部門シルバー賞「fitto」。端末が機能によって変化するという携帯電話。ボディに伸縮性のある素材を採用し、たとえばメールならボタンの形が浮かび上がり、カメラならレンズの形が浮かび上がるというIdealistic部門シルバー賞「Movius」。表も裏も使える連続性のあるユーザーインターフェイスが特長。端末全体がディスプレイで、ディスプレイをたどってみていくと、いつの間にか裏面にやがて表側に還ってくる

 

(津田 啓夢)

2010/11/5 21:33