行動支援サービス「iコンシェル」に新機能


 NTTドコモは、2010年冬~2011年春モデルの発表に合わせ、行動支援型情報配信サービス「iコンシェル」で新機能を追加する。今回発表された携帯電話(フィーチャーフォン)19機種のうち、15機種で利用できる。

 今回追加される機能は、ユーザーが入力したメモ(短い文章)をもとに、関連情報を提供するというもの。テキストを入力する「クイックメモ」と、写真を記録する「フォトメモ」というメニューが用意される。電車内の広告で見かけた書籍名や作家名を入力したり、街中で見かけた映画ポスターの写真を登録(OCRで文字情報を自動認識)したりすると、関連する情報を探し出して詳細情報を追加する。友達から遊びの誘いがメールで届けば、メール画面からメモ入力画面へコピーして、関連情報を得られる。

 今回より、iコンシェル機能へアクセスしやすくなるよう、対応機種には待受画面にショートカットアイコンを配置できる機能が用意される。同様の機能は、NEC製端末の「デスクトップアイコン」として提供されてきたが、今回はメーカーに関わらず、どの機種でも利用できる。これにより、待受状態で、決定キーを押し、iコンシェルのショートカットアイコンを選んで、決定キーをもう一度押すとiコンシェル機能へアクセスできるようになった。

 関連情報は、映画や書籍、CD・DVD、レシピ、芸能人、駅、店舗、宿泊施設など約20のジャンルが用意される。たとえば料理(食材)のレシピはオールアバウトから提供されるなど、他の事業者と提携して情報が配信される。メモの内容として、地名が含まれていると、テキスト解析の結果、その地名に合致した周辺地図や周辺店舗まで確認できる。

 スケジューラーでは、女性がよく手帳へ日々の予定を書き込む感覚を再現すべく、デコメ絵文字を使えるようになった。また、オートGPSに対応し、特定の場所に近づけばメモの内容を通知してくれる機能や、メールから差出人に関するメモを検索することもできる。

 登録したメモの内容を他のユーザーに連絡できる機能も用意される。データの共有自体は、これまでも提供されていたが、iモードブラウザで専用サイトにアクセスして操作する形だった。今回のバージョンアップでは、端末内の操作で他のユーザーへメールで連絡できるようになっており、iコンシェルを契約していないドコモユーザー、他キャリアユーザー、あるいはパソコンとメモ内容を共有できる。

 このほかマチキャラのアップデート機能が追加される。コンテンツプロバイダ側からユーザーが設定したマチキャラを自動的にアップデートできるもので、キャラクターが成長すると別のキャラクター画像に変化する、という演出などが実現できる。

 

(関口 聖)

2010/11/8 18:31