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KDDIとコロプラ、位置情報ゲーム基盤「au one コロプラ+」


写真左から、コロプラの馬場氏、コロニーな生活☆PLUSのクマ、KDDIの雨宮氏

 KDDIとコロプラは、au携帯電話やauのAndroidスマートフォン向けの位置情報ゲームプラットフォーム「au one コロプラ+」(au one コロプラプラス)を提供する。コンテンツプロバイダー(CP)に対して、11月11日よりau携帯電話、11月下旬よりauのAndroidスマートフォン版の提供が始まる。

 両社は、au携帯およびauのスマートフォン向けに、GPSなどを使った位置情報ゲームプラットフォームを提供することで合意。コロプラの位置情報管理、プラットフォーム運営のノウハウと、KDDIの顧客基盤を活かし、ゲームを開発するCPに位置情報を活用したゲーム専用のプラットフォームが提供される。

 なお、コロプラは11月11日より位置情報ゲームプラットフォーム「コロプラ+」を展開する。コロプラ+は、NTTドコモ、ソフトバンクモバイルにも対応しており、「au one コロプラ+」はいわば、3キャリア対応のコロプラ+のau版という位置付けになる。auのみ共同展開という形をとっており、EZwebからの導線が用意されるなど、プロモーションをKDDIが積極的にすることが予想される。他社AndroidおよびiPhone版も11月下旬より提供される予定。

 auは携帯電話のGPS対応を積極的に進めてきた経緯があり、これまでにEZナビウォークやEZ助手席ナビ、au Smart Sports Run&Walkといった位置情報サービスを展開している。このため、auユーザーのうち、GPS携帯の利用者は93%と高い比率を占めている。

 また、他社サービスとの協業展開するのも特長の1つで、ナビサービスのナビタイムジャパンや、セカイカメラの頓智ドットなどとも協業展開している。コロプラの代表取締役である馬場功淳氏は、本誌取材に対して「今回の提携は、KDDIがグリーと協業したのと同様の形式」と語った。グリーは、携帯SNS「GREE」をauユーザー向けに「au one GREE」として提供している。


Android版の画面
携帯電話版の画面遷移

コロプラ+、位置情報サービスの問題点を解決

 「au one コロプラ+」では、位置情報に特化したプラットフォームとなり、位置情報ゲームを皮切りに、位置情報を使ったツールなどにも対応していく。

 馬場氏は、位置情報サービスの問題点として、以下の3点を指摘する。

・位置情報の不正登録が簡単にできてしまう。
・複数の位置情報ゲームを利用する際に1つ1つ位置登録しなければならない。
・位置情報というライフログ情報が分散してしまう。

 「au one コロプラ+」は、この問題点を解決したプラットフォームとしており、位置情報の不正登録防止技術を含めた開発技術をAPIやSDKとして提供する。また、「au one コロプラ+」上の複数の位置情報ゲームは、「まとめて位置登録」機能で、一括して位置登録できる。ライフログ情報はTwitter上に集約できる機能も用意される。

 提供されるSDK/APIは、コロプラの位置情報管理ノウハウと特許申請中の技術が含まれる。位置情報ゲームの開発実績のないCPでも短期間でアプリケーションが開発できるとしている。

 「まとめて位置登録」機能は、登録した複数の位置情報ゲームに対して一括して位置情報が送信できるというもの。チェックボックスの選択式となっているため、位置情報を登録したいコンテンツのみ選んで位置登録が可能。位置登録した結果も一覧で確認可能で、コンテンツ毎に異なる位置登録後のステータスもまとめてチェックできる。

 ライフログ情報は、コロプラが開発した位置情報連動型Twitterクライアント「コロツイ」や、移動ログを一括して管理するライフログ機能などが提供される。また、年内にはTwitter以外のコミュニケーション機能なども提供される予定となっている。

 コロプラでは、コンテンツを開発するCPを「LAP」と呼び、参加を募っている。LAPとして参加を表明している企業は、394、KBMJi、あすなろ舎、イマジニア、キョードー東京、JCB、ゼンリンデータコム、日本カードネットワーク、フェイス、フェイス・ワンダーワークス、ノッキングオン、マツダレンタカー、モブキャスト、ユビークリンク、ライブウェア、リクルート。

 ユーザーの位置登録した情報は、コロプラ+とCPが同じ情報を共有する。また、当初はCPにに情報が提供されるが、広く一般の開発者向けにも情報が公開される予定。馬場氏は、「機が熟したタイミングで公開していきたい」と話していた。



専用ポータル、携帯電話&スマートフォン向けに提供

 「au one コロプラ+」では、テーマパークをイメージした専用ポータルが用意される。各位置情報ゲームはそのアトラクションという位置付けで、11月11日11時提供される。「1」にこだわったのは「位置」情報サービスだからという。

 ポータル開始時に提供されるゲームは、いずれもコロプラが提供する「キャリー・ストーリー」「コロパズ」「コロニーな生活☆PLUS」が用意される。「キャリー・ストーリー」は、現実世界での位置登録がゲーム中の物語とリンクするというアドベンチャーゲーム。「コロパズ」は、位置情報を登録するたびにパズルのピースを拾い集めていくパズルゲーム。「コロニーな生活☆PLUS」は、位置情報の登録によって得られる「プラ」で自分のコロニーを育てていく育成ゲームとなる。

 専用ポータルの登録料、月額利用料は無料。専用ポータル共通の通貨として、各位置情報ゲームのアイテム課金用にコインが100コイン100円〜購入できる。

 CDMA 1X WIN端末のFlash Lite 2.0以上に対応したモデルで利用できる。EZwebの「au one コロプラ+」からアクセスできる。

 11月下旬以降のAndroid版は、アプリとして配信される。サービス開始当初の対応モデルはIS01とIS03で、対応モデルは順次拡大される。

KDDIとコロプラ、リアル連携を推進

 発表会に登壇したKDDIの新規ビジネス推進本部長の雨宮俊武氏は、従来のキャリアの携帯電話サービスについて、キャリアのポータルからユーザーを誘導していたが、コンテンツ利用者が拡大した現在、さまざまなタッチポイントが生まれ、協業展開することが重要とした。こうした戦略からKDDIでは、グーグルやグリーなどとの協業を進めている。

 雨宮氏は、コロプラについて「非常に先進的なアイデアを持った会社」と語り、その開発力を評価、「バーチャルとリアルの連携をきっちりやっており、auでも地域連携をやっていく方針、非常に良い相手だと思う」と語った。

 KDDIでは今後もタッチポイントの拡大に努めていくほか、提供サービス同士の連携なども検討していく方針だ。

 一方のコロプラ馬場氏は、「コロニーな生活☆PLUS」の会員数は11月10日現在150万人、月間ページビュー(pv)数は24億1300万pvであるとした。コロプラの取締役CSOの長谷部潤氏によると、同社ではゲームを皮切りにツール、地域振興へと繋げていく戦略をとっているという。同氏は「ネットはこれまで人が固定し、モノが移動する、人がいかに楽をするかが価値だった。コロプラはモノを固定し、人が動く。ネットこそ人を動かすツールだ」と話していた。

 なお、コロプラが展開するリアル連携事業は、パートナー各社の売上げを合算すると10月に1億円を突破したという。

【追記 11月11日12時】
 発表当初、サービス開始日時は11月11日11時からと案内されましたが、KDDIより、サービスインに伴う不具合で提供が遅れていることが明らかにされました。



 



(津田 啓夢)

2010/11/10 10:50