富士通が新端末発表会を開催、CMの瑛太も登場


 富士通は、NTTドコモから発表された携帯電話の新製品を紹介する、記者向けの発表会を開催した。富士通の担当者から端末ラインナップの特徴が解説されたほか、テレビCMなどにイメージキャラクターとして出演する瑛太も会場に駆けつけた。なお、今回の発表会で紹介された端末はドコモ向け端末のみで、KDDI向け端末の紹介および展示は無かった。

富士通 執行役員 常務の大谷信雄氏

 発表会の冒頭には富士通 執行役員 常務の大谷信雄氏が登壇し、「これまでの発表会の中で最も興奮している。東芝と一緒になり、REGZA PhoneとしてAndroid端末を発表する。LTEの端末も先陣を切ってExpressCard型を発表する」と新しい展開を多く含んだ発表会になることを予告。「ANTEPRIMAや109のコラボなどは、フィーチャーフォン(従来型の携帯電話)だと、こういうことができるという典型。個性にあったモノづくりをしていくというひとつの答えだ。スマートフォンにはなかなかできない取り組みとして進めていく」と語り、スマートフォンからフィーチャーフォンまで幅広くラインナップを展開していく姿勢を示した。


富士通 モバイルフォン事業本部長の坂田稔氏

 続いて登壇した富士通 モバイルフォン事業本部長の坂田稔氏は、富士通の商品化方針となっているブロードバンドリーダー、デザイントレンドリーダー、ケータイテクノロジーリーダーという3要素を紹介した上で、ヒューマンセントリックケータイを目指すという基本方針を改めて強調した。

 ドコモ向けとして新たに7機種をラインナップした今回の発表会では、坂田氏から共通のポイントとして、ARロケーションレーダー、温湿度センサー搭載、乗り物・ロケーションマナーサポート、ランニング診断機能、防水、高性能カメラなどの機能が挙げられた。また、合計5つのブランドとのコラボモデルを用意したほか、マイセレクト対応モデルも2機種をラインナップしている。

ラインナップの位置付けや共通セールスポイントをアピール

ANTEPRIMAから、クリエイティブ・ディレクターの荻野いづみ氏

 発表会では、F-02CでコラボモデルがラインナップされたブランドのANTEPRIMAから、クリエイティブ・ディレクターの荻野いづみ氏が登壇した。荻野氏は、「携帯電話は365日ずっとそばにあるもので、さりげなく、優しく光っていてほしい。パーティーなどのシーンでは華やげないか、着替えさせられないかと考え、携帯の先を取り外しできるようにした」と「フィーリングピース」を設定した経緯を語った。


東急モールズデベロップメント 執行役員 事業本部 109事業部 渋谷109総支配人の相馬邦夫氏

 F-04Cでは、渋谷のファッションビル「SHIBUYA109」で人気の3つのブランドがコラボモデルで登場する。登壇した東急モールズデベロップメント 執行役員 事業本部 109事業部 渋谷109総支配人の相馬邦夫氏は、109が現在では年間1000万人が訪れる、若い女性にとって人気の店舗になっている様子を紹介。「とても可愛いデザインができた」と人気トップ3のブランドの携帯を披露し、「自分撮り用の鏡も付いている」と、さりげないながらも女性の目線が反映されたポイントを解説した。


富士通 モバイルフォン事業本部 マーケティング統括部長の松村孝宏氏

 発表会では端末の具体的な機能について、富士通 モバイルフォン事業本部 マーケティング統括部長の松村孝宏氏からデモンストレーションが披露された。デモでは、反応速度や追随性を向上させた「激速タッチパネル」の動作の様子や、温湿度センサーと連動するイルミネーションや待受キャラクター、ランニング診断機能、F-03Cの背面タッチセンサーとナビイルミ、らくがき盛りフォト、REGZA PhoneのUI「NX!」、防水性能などが、次々に実機のデモで紹介され、豊富なラインナップと個性的な機能がアピールされた。

 質疑応答の時間には、東芝との携帯電話事業の統合について質問がなされ、大谷常務は「富士通はらくらくホンなどフィーチャーフォン、東芝はグローバル展開やスマートフォンなどを手がけており、無駄がなくシナジーが出しやすい環境。順調なスタートがきれた」と手応えを語った。

 また、今後はフィーチャーフォンに搭載している各種のセンシング技術を「スマートフォンにも横展開する」としたほか、「変化は予想を超えた速度で進んでいる。速い速度で移行していくだろう」とスマートフォンへの移行を予想。一方、「今の携帯電話の完成度も上がっている。バランスよく進めていければ」と市場動向を見ながらラインナップの配分を決めていくとした。

デモではキャッチコピーなどになっている特徴的な機能がアピールされた

新CMに出演する瑛太が登場

 発表会ではこのほか、新たに制作されるCMに登場する瑛太が登場した。瑛太は富士通のイメージキャラクターとして、F-01C、F-03Cの広告に登場する。CM撮影では、撮影時には未発表の機種を使うため、屋外では三方を壁に囲まれて異様な雰囲気だったと振り返る瑛太。女性に画面を覗き込まれるシーンでは、「事前に渡された絵コンテと違い、激しく腕を掴まれてあんな表情になった」と隠れたエピソードを披露した。

 機能面では「無限連写機能」を紹介され、「(街中で)急にカメラを向けられることがあっても、ボケてしまうだろうと気にせず動いているが、無限連写だと……」と複雑な心境の様子。一方、カメラが趣味ということで、「夕日などはあっというまに沈んでしまう」と連写を活用できそうなシーンも挙げていた。

瑛太

 

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(太田 亮三)

2010/11/10 16:46