Apple、iAdで電通と提携


 Appleは、iOS上の広告ネットワーク「iAd」を日本で展開するため、電通グループとパートナーシップを締結したと発表した。電通グループはiAdの日本における広告販売と広告制作を独占的に担当し、AppleはiAdの配信業務を担当する。これにより、日本におけるiAdは、2011年の早い時期に開始される見込み。

 iAdは、iOS 4に搭載されているアプリ上で広告を展開できる仕組み。iAdでは、アプリ上での広告の閲覧に加えて、広告商品の購入、アプリのダウンロード、iTunesコンテンツの購入などができる。iAdを導入したアプリ開発者は、iAdネットワーク収入の60%をiTunes Connect経由で受け取れる。

 iAdの展開にあたっては、電通グループでクライアントに対応。電通の子会社でインターネット広告を手掛けるサイバー・コミュニケーションズは、広告制作進行とメディアプランニングを含む、iAdのワンストップサービスを提供する。

 なお、今回の提携におけるニュースリリースでは、配信対象を「iPhoneとiPod touchのユーザーに向けた」と記述しており、iPadへの展開は不明。Apple、電通の広報はともに「ニュースリリースに書かれている内容以外はコメントできない」としている。

 



(太田 亮三)

2010/11/10 18:28