ドコモがBlackBerry向けサービス料金を値下げ、spモード対応も


 NTTドコモは、QWERTYキーを備えるResearch In Motion(RIM)製スマートフォン「BlackBerry」シリーズ向けのインターネット接続サービスの利用料を12月1日より値下げする。あわせて、spモード対応として、iモードメールアドレスが利用できるようにするほか、フィルタリングサービスも提供する。

 今回値下げされるサービスは、個人ユーザー向けの「ブラックベリーインターネットサービス」、法人向けの「ブラックベリーエンタープライズサービス」、両方を利用できる「ブラックベリーデュアルサービス」となる。

 いずれも11月30日まで月額1575円となっているが、改定により、12月1日からは「ブラックベリーインターネットサービス」が月額490円、「ブラックベリーエンタープライズサービス」と「ブラックベリーデュアルサービス」が月額980円となる。

 値下げの理由としてドコモでは、月額315円で提供するspモードが登場したことや、他のISPサービスの価格と比べ割高であったことを挙げ、価格競争を受けた値下げとしている。

iモードメールアドレス対応

 同日から、BlackBerry端末でもiモードのメールアドレス( △△@docomo.ne.jp )が利用できるようになる。スマートフォン向けサービス「spモード」を契約することで、BlackBerry端末でもiモードアドレスでメールがやり取りできる。対応機種は、BlackBerry Bold 9700、BlackBerry Curve 9300の2機種で、旧機種への対応は未定という。なお、ブラックベリーエンタープライズサービスでは利用できない。

 BlackBerry向けのインターネット接続サービスとspモードを重畳契約する形になるが、「ブラックベリーインターネットサービス」ユーザーであればISPセット割が適用される。割引額は315円で、個人向けの「ブラックベリーインターネットサービス」(490円)と「spモード」(315円)を契約すると、805円となるところだが、割引により490円で利用できることになる。「ブラックベリーデュアルサービス」では、spモードが利用できるものの、ISPセット割は適用されない。

 利用時には、初期設定するためのアプリを「ドコモスマートフォンサイト」からダウンロードする必要がある。メール自体は、BlackBerry標準のメーラーを用いる。同報送信件数は最大100件で、送受信できるメールは最大8MB(本文は受信32KB、送信16KBまで、添付ファイルは1つ3MBまで)となる。写真をメール本文中に表示(インライン添付)することはできない。HTMLメール(受信したメールは表示可能)や、Flashを利用するデコメアニメは利用できない。再配布不可のデータが添付されていた場合、受信時に削除される。

 なお、spモードの機能の一部のみ利用できる形となる。「メール使いホーダイ」は非対応だが、BlackBerryでは「パケ・ホーダイ ダブル」「パケ・ホーダイ シンプル」(上限5985円)が利用できる。

フィルタリングサービス

 フィルタリングサービス(アクセス制限サービス)は、ドコモ・システムズ提供のもので、制限対象のカテゴリーに属すサイトが閲覧できない、いわゆるブラックリスト方式となる。キッズiモードフィルタやWeb制限はない。

 ドコモショップや電話窓口で、12月1日9時から申し込める。制限対象のリストは、不法、アダルト、ギャンブルなど。ネットスター提供のデータベースに登録されている情報に基づくが、掲示板やブログなどが対象となるコミュニケーションジャンルでは、EMAの認定を受けたSNSなどは利用できる。未成年ユーザーで利用を解除したい場合、親権者の同意書と、親権者の本人確認書類が必要となる。

 利用できるのは、ブラックベリーインターネットサービスとブラックベリーデュアルサービスのユーザー。フィルタリングの利用料は、ブラックベリーインターネットサービスとブラックベリーデュアルサービスの利用料に含まれる。

【お詫びと訂正 2010/12/3】
 記事初出時、「ブラックベリーエンタープライズサービス」の改定後における料金を「490円」としておりましたが、正しくは「980円」です。お詫びして、訂正いたします。

 



(関口 聖)

2010/11/17 16:14