北米の携帯3キャリア、NFC利用の決済サービス「ISIS」構築へ


 米国の携帯電話事業者であるAT&T Mobility、T-Mobile USA、Verizon Wirelessの3社は16日、携帯電話をかざして決済できるサービス「ISIS」の提供に向けて、同名の合弁会社を設立すると発表した。今後18カ月以内のサービス化を目指す。

 「ISIS」は、携帯電話を使って、実店舗でショッピングできるようにする決済サービス。非接触IC技術「NFC(Near Field Communication)」を利用し、携帯電話をかざして決済する、というスタイルが想定されている。日本の“おサイフケータイ”でも実現している機能だが、日本ではソニーが開発した非接触IC「FeliCa」を用いているのに対し、「ISIS」が利用する「NFC」は、FeliCaやMIFARE(いわゆるTypeA、欧米・中国で普及)などと互換性を持つ上位規格となる。なお、NFCについては、日本国内でも実証実験が進められている。

 合弁会社のCEOには、GEキャピタル出身のMichael Abbott(マイケル・アボット)氏が就任する。同氏は「我々は、現金やクレジットカード、デビットカード、切符を持ち運ばなくて済むような“mobile wallet”(携帯電話の財布機能)の実現を計画している」とコメントしている。

 ISISでは、インフラ整備にあたり、米国の決済事業者であるDiscover Financial Servicesと協力するとのこと。Discover Financial Servicesの決済サービスは現在、米国700万カ所で利用できる。また、Barclaycardsが最初の発行者(イシュア)になる予定とのこと。

 合弁会社はニューヨークに拠点を置き、ISISの構築を目指す。あらゆる店舗、銀行、携帯電話事業者で利用できるとしている。

 




(関口 聖)

2010/11/17 17:23