第3四半期の携帯市場、アップルが国内初のトップ5に


 IDC Japanは、2010年第3四半期(7月~9月)における国内携帯電話市場の出荷台数を発表した。

 同調査によれば、2010年第3四半期の出荷台数は866万台で、前年同期比18.9%増と4四半期連続でプラス成長となった。IDCでは「ソフトバンク向けiPhone 4の出荷台数が100万台を超え、スマートフォン需要を牽引した」「上位~中下位機種でも堅調だった」ことを市場成長の要因と指摘している。

 メーカー別シェアを見ると、1位はシャープ(シェア18.8%)で、18四半期連続のトップとなった。2位はパナソニック モバイルコミュニケーションズ(シェア16.6%)で、前回の4位からランクアップした。前回2位だった富士通は今回3位(シェア15.1%)で、京セラが4位(前回5位、シェア12.7%)となった。そして第5位にはアップル(シェア12.2%)が入った。アップルが国内市場においてメーカー別シェアで上位5社に入るのは今回が初めて。IDCでは、「iPhone 4」について“国内最大の販売台数を記録”としている。

 2010年通年での見通しについて、同調査では「第4四半期は、シャープ製品を中心に、新規スマートフォン出荷が大幅に増大する可能性が高い」と分析。スマートフォン出荷比率は全体の20%を超え、年間出荷台数もプラス成長になるとされている。

 

(関口 聖)

2010/12/13 14:44