クアルコム、無線LANチップのアセロスを買収


米クアルコム(Qualcomm)は、米国の半導体メーカーであるアセロス・コミュニケーションズ(Atheros Communications)を買収すると発表した。

 アセロスは、無線LAN(Wi-Fi)やBluetooth、GPS関連製品などを手がけるチップセットメーカー。買収額は、1株あたり45ドル、総額31億ドル(約2584億円)で、アセロスの株主や国内外の当局による承認が得られれば実行される。買収は2011年前半で完了する見込み。

 クアルコムCEOのジェイコブス氏は、「今回の買収は、ユーザーがコンテンツへアクセスしたり、コミュニケーションしたりする手段としてモバイルデバイスを優先的に利用するよう、技術を追加・統合し続けていくクアルコムの戦略の一環」とコメントしている。なお、買収により、アセロスCEOのクレイグ・バレット氏はクアルコムの一部門であるQualcomm Networking & Connectivityのpresidentに就任する。

 

(関口 聖)

2011/1/6 13:09