UQが50万契約突破、spモードは100万件間近――12月の携帯契約数

　電気通信事業者協会（TCA）は、2010年12月末時点の携帯電話・PHS契約数を発表した。2010年を通じた純増数も明らかとなっている。

　12月の携帯電話契約純増数は、ソフトバンクモバイルが32万4900件（ダブルナンバーは500件減）、NTTドコモが16万9600件、auが9万5400件、イー・モバイルが7万1400件となった。また、PHSサービスのウィルコムは4万3500件の純減だが、唯一沖縄のみ純増（100件）を記録した。BWA（無線高速通信）サービスのUQコミュニケーションズは8万9200件の純増で、累計契約数が52万4400件と、50万件を突破した。

　MNP（携帯電話番号ポータビリティ）の利用数は、ソフトバンクモバイルが6万6400件のプラスで、NTTドコモが3万2000件のマイナス、auが3万7400件のマイナス、イー・モバイルが500件のマイナスとなった。転入超過が続くソフトバンクモバイルだが、「iPhone 4のほか、GALAPAGOS 003SHやPANTONE 3といった冬商戦向け機種も貢献した」としている。

　通信方式別で見ると、W-CDMA方式ではソフトバンクモバイルが32万4900件、NTTドコモが27万3800件、イー・モバイルが7万1400件の純増となった。CDMA2000 1x方式のauは10万2600件の純増となる。また、同月からNTTドコモがLTE方式のサービス「Xi（クロッシィ）」を開始しているが、その純増数は1200件となっている。同じく同月に開始したイー・モバイルのDC-HSDPA方式による新サービス「EMOBILE G4」については、W-CDMA方式の契約数に含まれている。

　プリペイド契約数は、ソフトバンクモバイルが2万1700件、イー・モバイルが2400件の純増となる一方、NTTドコモが1500件、auが5500件の純減となった。通信モジュールでは、ソフトバンクモバイルが7万3700件、auが5万3600件、NTTドコモが3万1800件の純増となっている。

　インターネット接続サービスでは、Yahoo!ケータイ（iPhone含む）が22万1200件、iモード/spモードが20万8100件、EZweb/IS NETが1万1300件の純増となる一方、イー・モバイルのEMnetは1900件の純減となっている。ドコモのspモードは純増数が43万1800件で、累計契約数は93万5900件となり、100万件突破が間近となった。

　2010年末時点での携帯電話契約数は1億1706万900件、PHS契約数は364万7800件で、計1億2070万8700件となった。年間で見ると、携帯電話が644万3500件の純増、PHSが65万1600件の純減で、携帯・PHSを合算すると579万1900件の純増となった。前年（2009年）の携帯・PHS純増数から約120万件も増加したほか、年間の携帯電話純増数が600万件を超えたのは2003年以来のこととなる。