mmbi、携帯マルチメディア放送設備を担う子会社設立


 マルチメディア放送(mmbi)は、2012年4月より開始される予定の携帯端末向けマルチメディア放送の受託事業(ハード事業)を運営する子会社「株式会社ジャパン・モバイルキャスティング」を設立したと発表した。

 mmbiは、フジテレビジョンや伊藤忠商事、NTTドコモ、スカパーJSAT、ニッポン放送によって設立され、在京民放らが出資する。昨年9月には、KDDI系のメディアフロージャパンと競り合い、携帯マルチメディア放送の受託事業の免許を勝ち取った。

 携帯マルチメディア放送では、放送設備を有する受託(ハード)事業者と、コンテンツを提供する委託(ソフト)事業者が参入する形となり、昨年は受託事業者が選定された。株式会社ジャパン・モバイルキャスティングは、会社分割により今回設立され、総務大臣から認定計画を引き継ぎ、全国に放送設備を構築していくことになる。なお、11日時点ではまた計画引き継ぎは申請中とのことだが、近日中に認められる見通し。

 mmbiでは、ソフト事業に対して検討していくとのこと。ソフト事業については、まだ枠組みが定まっておらず、参入形態や事業者数などの考え方(案)について別途、総務省から案内されると見られる。

 



(関口 聖)

2011/1/11 17:11